本日は久々の東京日程。赤坂プリンスホテルで行われた自民党大会の後、党本部の部会に久々に出席し、そのまま午後2時からの「国家戦略プロジェクト・チーム」のM8ミーティング(「小泉ビジョン」に取り組む8人の若手チーム・リーダーの会合)に参加。午後3時31分の新幹線で高崎駅に向かっている。桐生市の強力な後援者である某企業の新年会に顔を出し、東京にとんぼ帰りするという日程だ。




 厚生労働部会でも、内閣部会でも、議題は経済・財政諮問会議が取りまとめた「構造改革と経済財政の中期展望(案)」についてだった。経済・財政諮問会議のイニシャティブで作成されたこのペーパーに対して、自民党各部会は最初から「反発」している。例によって、「内容がよくわからない」とか、「本末転倒の議論だ」とかいう異論が噴出していた。




 まだ十分に議論のつまっていない部分も散見されるが、全体としてよくまとまっているというのが率直な印象。各分野のスペシャリストを集め、何時間も議論を重ねる中で「エキス」を抽出したという感じ。もう一度、じっくり読みこんでみる必要があるが、特にトヨタの奥田社長らを中心とする「再生シナリオ検討チーム」が昨年の11月末にまとめた「構造改革の先にめざす日本の姿」は、小泉内閣に欠けていた改革のロードマップとその先の社会について分かり易く示した最初の資料だろう。




 さて、党本部5階の部屋で行われたM8会議では、保岡興治座長を中心に今後の「小泉チーム」の活動計画、戦略について議論した。年末に小泉総理に提出した「政治システム」(塩崎グループ)に続く第2弾は「構造改革」(山本ペーパー)ということになっていたが、前述した「中期展望(案)」とのオーバーラップを避けるために、全面的に切り口を変えることになった。(悩んでます。)第3弾の「危機管理」(渡辺グループ)が先にフライすることになるかもしれない。




 参議院選挙前に「停滞していた」国家戦略本部の活動を再生させ、国家ビジョン策定委員会に「小泉ビジョン・チーム」(M8)を誕生させることにはかなり貢献したと自負している。選挙後に何度も保岡氏(党国家戦略本部事務総長)を訪ね、「国家ビジョンを示すことが小泉内閣の最大の課題である」ことを必死に訴えた。保岡氏や戦略本部事務局長の谷垣禎一氏と何回か会合を持ち、保岡事務所のスタッフとも協力してプロジェクト・チーム始動の基礎固めをした。ちなみに、M8って山本コピーです。(Magnificent8の意。昔、西部劇でMagnificent7「荒野の7人」というのがあったでしょう。ほら、「七人の侍」のウェスタン版。)




 保岡氏や谷垣氏、そして塩崎さんやミッチージュニア等、自民党の「論客」(未来の総理候補)たちと頻繁に議論出来るだけでもラッキーなこと。いよいよ、M8も正式なグループとして「カミングアウトしていく」(by世耕広報部長)ことになるようだ。今後、いろいろな「抵抗」や「妨害」も予想されるが、8つのビジョンはぜひとも完成させなければならない。あと数分で高崎駅。バッテリーも少なくなった。今回はこのへんでパソコンを閉じます。