一昨日、昨日と二晩続けて行われた「参議院選挙候補者討論会」に参加した。主催したのは、ボランティアの市民グループや学生。第一回は前橋市で開催。第二回となる昨日は、午後8時より、高崎市のシティー・ギャラリーを会場に、自民党、民主党、共産党の4人の候補者の討論が行われた。




 実質的な聴衆の数は、前橋が40-50名程度。高崎が70-80名といったところだろうか。主催者側は、「参加者が少なくて…」としきりに謝っていたが、動員をかけず、自発的な参加者に絞ったことはむしろ正解。参議院選挙に対する関心度を測る機会にもなった。




 最初の前橋では「様子見」ということもあってエンジンのかかりも良くなかったが、昨晩の高崎は、多少肩の力も抜け、本来の調子に近づいてきたという感触。今日の午前中、昨晩の討論会に参加したという方(名前は言わなかった)から、早速、東京の議員会館に電話があったとのこと。受け答えをした東京の秘書の話によると、「昨日初めて山本さんの話を聞き、感銘を受けた。手紙を書きたいので住所を知らせて欲しい」という内容。たとえ一人でもそう思ってくれた参加者がいたということは、そんなに悪い出来ではなかったということ、か。




 自己採点すれば、第一回が50点、第二回が65点といったところだろうか。7月2日に予定されている第三回(太田市)の討論会では、より集中力を高め、自分の強みを100%発揮できるように努力したい。少なくとも80点以上は取らなければ進歩がない。




 こうしたディスカッションを通じて改めて痛感するのは、「自分の言葉で話す」ということの大切さ。小泉総理は最高の見本。いかにも一夜漬けの、教科書的な知識や答弁(?)は浅薄で、人の心を動かすインパクトがない。その意味で、民主党の大物候補(自称ホワイトタイガー氏)の発言は(敵ながら)光っていた。自然な語り口、制限時間ギリギリまで使う余裕。なるほど、これがベテランの叡智というものか。(勉強になりました。)こういうライバルを相手に「劣勢」を跳ね返していくのは容易なことではない。




 討論会自体は(観客の数はともかく)全体としてなかなかいい雰囲気だったと思う。群馬県の参議院選挙(地方区)における、この初めての実験を評価したい。四人の候補者はそれぞれ自分の持ち味を生かして持論を展開していたように思う。「クロス・トーク」(候補者同士の議論)がなかったこと、発言の時間があまりに短かったこと等、討論の当事者として、やや「消化不良」の感があったことは否めない。それでも、限られた時間の中で、公平性を保つという条件の下では、かなり知恵を絞ったシステムだった。二つの討論会を主催していただいた関係者の皆さん、本当にご苦労様でした。今後とも、ぜひ、このプロジェクトを進化させていってください。




 さて、新しいホームページについて様々な意見が寄せられている。「柔らかすぎるのでは」というコメントもあったが、概ね、「親しみやすい」という感想が多かった。(結構、好評のようだ。)先日、ある人から、「アクセスの数を示すカウンターを画面から外したらどうか」というアドバイスをもらった。書くほうも、見るほうも、どうしても「数」を気にしてしまう、というのがその理由。もしカウンターを入れるなら、いっそのこと、デモンストレーション効果を狙って、ヒット数を10倍くらい増やして載せるというのも作戦だ、という提言もあった。確かにそういう考え方(戦略)もあるだろう。実際、企業のホームページなどはヒット数を最初から(実際より)水増しして掲載しているものもあるようだ。また、国会議員の中にも、組織的に(たとえば特定の会社や学校に働きかけて常時アクセスしてもらう等)自らのHPの読者を増やす作戦を採用している人もいる、と聞いた。




 いろいろ考えた結果、このカウンターを残すことに決めた。4ヶ月ほど前、このホームページを開いた時は(オープン予告から数年間、休止したままになっていたこと、また開いた後も、エッセイの掲載が遅れた等が原因で?)、一日20件程度のアクセスしかなかった。その後、このレポートの連載が始まり、頻繁に更新するようになってから、一日、30件、50件、100件、そして多い日には200件を超える「訪問者」を数えるようになった。ちなみに、27日から28日にかけてのヒット数は、約160件だった。




 小泉総理のメールマガジン(登録者200万人)や、河野太郎氏、馳浩氏といった「HPの達人」政治家から見れば比較にならない数字だとは思うが、一日150-200件のヒットはけして少なくない数だと思っている。いろんな会合で宣伝はしているが、組織的働きかけ?なんて一切やってない。もし、一日200件のペースが定着すれば、(理論的には)一ヶ月6000件、一年で7万2000件、次の6年で、43万件のヒット数という計算になる。




 山本一太という政治家のホームページを一日約200回覗いてくれる人たちがいる。これが、自分の「現在価値」だ。ここからどの程度まで「存在感」を高め、「発信力」を高めていけるか、どこまでこの数字を伸ばすことが出来るか…そんな楽しみもある。ネットの魅力は、とてもパーソナルな交信だということ。アクセスしてくれる人たちにも、「お、ヒット数がこれだけ増えたのか」とか、「最近、ちょっと少ないなあ」とか感じてもらうことで、より「親近感」持ってもらえる気がしている。




 小泉総理が国民に「新鮮に映る」理由は、分かりにくい言葉をつかないこと。(公定歩合と衆議院の解散だけはウソをいってもいい、などという永田町の理屈は小泉氏には通用しない。)だから、このホームページではこれからも、出来るだけ正直に「等身大の山本一太」を表現していきたい、と思っている。