昨晩、夜6時半より、太田市において「山本一太選対委員会役員会」(出席者約200名)が行われ、太田選対が正式に発足。市長さんはじめ、地元選出の国会議員、県会議員、市会議員、経済人等…そうそうたる顔ぶれの「選対組織」が正式に立ち上がる。この素晴らしい「器」がそのまま票に結びつくわけではない。これから、各組織の力をお借りし、どこまで山本一太を「浸透させる」ことが出来るかが、勝負のカギ。いつもより、抑えたトーンで「政治信条」や「政策」について語る。それでも、閉会後に参加者全員と交わした握手には、相手の熱意が感じられた。




 それにしても、これだけの応援体勢を作ってもらいながら、万一この地域で負けるようなことがあれば、文字通りそれは、候補者自身の「力量不足」「魅力の欠如」「不徳のいたすところ」に他ならない。これで頑張らなかったら、政治家じゃない。




 組織と言えば、三日ほど前にも、利根郡の二つの町村で新たな「山本後援会」がスタート。これがまた強力メンバー。出席者の数も予想以上だった。何度も言うようだが、形を整えただけでは集票にならない。これからが本当の戦いだ。「民主党候補が一歩リード。予断を許さない厳しい状況です!」最後まで気の抜けない選挙であることを再三、訴える。




 さて、前々回のレポートで「演説」について書いた。一昨日の晩、さっそくギア・チェンジを試す「絶好の機会」にめぐまれる。舞台は、県の医師連盟が主催し、比例候補として参院選を戦う武見敬三氏(現参議院議員)支援のために行った「励ます集い」。会場となった前橋の某ホテルのホールには1、000人以上がつめかけた。二人の自民党候補も、準主役として招かれたという次第。




 群馬県の二人の自民党候補に与えられた時間はそれぞれ15分。主催者側の挨拶の後で、トップバッターとして演壇に立つ。参議院の盟友であり、親友の武見氏と一緒に取り組んできた社会保障の問題、小泉改革のこと、そして自分自身の政治哲学等…出来るだけ「落ち着きモード」でコンパクトに話したつもりだったが、最後はやっぱりいつもの「パワー」が炸裂。(あーあ…。)どうしても「熱い気持ち」が全面に出てきてしまう。それでも、会場の反応は概ね好意的だった。(と、思う。)




 急遽、打ち合わせのため東京へ戻ることになり、高崎駅へダッシュ。ホームで帰京途中の武見議員とばったり。開口一番、「今日のスピーチは抜群。インパクトあった!オレの見るところ、あそこにいた人の9割くらいは山本一太に行くよ。」そこは「身内」(友人)のひいき目、「いや、そんな甘くないでしょう...」と答えながらも、常に率直で正直な武見氏のコメントにちょっと気をよくする。




 インテリなのに、ガラッパチで男気のある武見氏はとてもチャーミングな人物。東京駅に着くまで、「若いくせに、老成して要領のいい政治家が多すぎる」「小泉総理は極めて戦略的なマインドの持ち主だ」「日本外交が心配だ」などと、久々の政治放談、お互いに選挙のストレスを一時的に解消した。




 (予想通り?)その日のうちに、さっそく大会の出席者(団体職員の女性)からメールが届く。昨日の演説に感動、自宅で家族の皆に山本一太のことを話したという内容。あんまり嬉しかったので、一部をそのまま紹介します。「一太さんのようなキレの良い方にこれからの日本を担って頂きたいと思います。貴方の声を聞くと元気が出ます。希望がもてます。日本の輝ける星となり、世界で活躍する山本一太になってください。」たった一度の演説、しかもこんな開発途上で欠点だらけの政治家の言葉でも、こんなふうに感じてくれる人もいる。ご期待を裏切らないよう、精一杯努力します。




 欧米は、雄弁であることが何よりも重要な「言葉」の文化。リンカーンやケネディーの演説、キング牧師のスピーチが政治や社会を変える力になってきた。どちらかというと「言葉ではなく阿吽の呼吸で」理解し合うことを尊ぶ日本の文化にも、「言霊」(ことだま)という考え方がある。5年前、シカゴの民主党大会で聴いたクリントン前大統領の大統領候補指名受託演説には、身体が震えるようなエネルギーを感じた。人の心を揺さぶるような説得力と表現力(「言葉」)を持つステーツマンを目指したい、と思う。