今日も、朝から分刻みのスケジュール。その中で印象に残った二つの会合について話してみたい。




 一つは午前中に前橋市の本部で行われた群馬県理容組合の総会。先代の父の時代から親しくさせていただいている理事長や役員の方々のご厚意により、すでに、組合の推薦はもらっている。今回の新たな事態を受け、改めて全員の前でお願いの挨拶。理容組合として全力で山本候補を応援することを、再度、その場で確認していただいた。




 「一太議員は私の息子みたいなもの。厚生省主管の理容師免許の件でも大変お世話になった。」理事長の言葉を聞きながら、思い出したのが福島県選出の根本匠(たくみ)代議士の顔。現在の石原行革担当大臣、中谷元防衛庁長官、塩崎恭久代議士らとともに、加藤政局の一方の主役の一人だった。(戦いに「敗れた」はずだったが…現状を見るとどちらが勝者だったのかわからない。)政策通で人柄も良い。根本さんが主催する「アクション・グループ」という若手政策勉強会に一時、参加をしていたこともあった。




 数年前、その根本議員、石原議員、塩崎議員を含む7、8人のチームで、「理容師免許問題」解決のために走り回り、見事成果をあげた。思い起こしてみると、当時、陳情のために乗り込んだ厚生大臣室に陣取っていたのは、現在の小泉総理だった。全国理容組合連合会(全理連)の理事長がその時のことを良く覚えていて、今でもしばしば「7人の若い侍」の話をするらしい。その中の一人が山本一太というわけだ。




 旅館・ホテルを含む先の観光業界の会合と同様、「実績を評価したい」という理事長の言葉が特に嬉しかった。候補者の持つイメージやムードといったものが選挙戦の大きな要素になることは時代の趨勢。今後、個人的なアピールの乏しい政治家が淘汰されていくことも明白だ。それでも、県民の方々(有権者)には、やはり、それぞれの候補者の政策や理念、実績を重視し、「賢明な判断」を下してほしいと願っている。以前のレポートにも書いたが、その意味で「公開討論会」は大歓迎です。




 もちろん、ある組織の決議や推薦を受けたからといって、また、ある団体の長の応援があるからといって、そこに所属するメンバーが自動的に自分を応援してくれる、などと考えたことは一度もない。(これは我々の世代の政治家に共通する意識だと思う。)小泉革命が示したのは、組織の判断と個人の判断は異なっており、したがって「組織や偉い人頼みでは票の取れない」時代状況になっているという事実だった。「組織の推薦」は、それを構成するメンバーの前で、自分自身をPRするチャンスを与えられたということに過ぎない。そのことを自分の支持に結び付けられるかどうかは、(当然のことながら)ひとえに政治家個人の努力、熱意、そして中身と魅力にかかっている。




 もう一つの集まりは、今晩、前橋市の某地区公民館で行われた「山本一太と語るタウンミーティング」。特に動員はかけず、案内状を配っただけだったが、地元から約30人が参加してくれた。タウン・ミーティングとしては理想的なサイズだったと思う。




 最初に、20分ほど(椅子に腰掛けたまま)国政の話をする。後は自由な意見交換。小泉総理のこと、田中外務大臣のこと、景気のこと、農業の問題、選挙の情勢等々、リラックスした雰囲気の中で様々な話題を取り上げ、話し合った。いつものポケット世論調査の結果は、やはり予想通り。小泉総理の支持率100%、田中外相の人気絶大。「分かり易くて良い話だった。誰が出ても一太さんを応援します!」「ま、一太君はあたしの息子みたいなもんだからねえ!」あーあ、こういうタウン・ミーティングがあと一万回くらい出来れば、必ず勝ち抜けると思うんだけどなあ。「クローンいちた」が最低100人は必要だ。