(¢_d(£?-演説」はどのくらい実際の「票」に結びつくのだろうか。「ええ?!自民党の国会議員で定期的に街頭演説をやってるの、群馬県では一太さんがはじめてなんですか。神奈川じゃあ、市議会だろうが、県会だろうが、政治家になろうと思ったら、まず街頭から始めるんですよ!」さすが保守王国、と唸ったのは河野太郎代議士。東京や神奈川、愛知といった大都市圏で「一定の効果がある」ことは間違いないが、群馬県でどの程度のインパクトがあるのかについては、意見が分かれるところ。

 昨年の11月から、毎週、高崎駅の街頭に立っている。日程に余裕のある時は、前橋市や太田市でも自民党の遊説車の上で演説してきた。思っていた以上に反応がある、というのが率直な感想。昨年11月。初めての街頭を終えて、そのまま東京行きの新幹線に乗り込んだ日、60歳くらいの女性から話かけられた。「さっき、一生懸命話してたわね。もう20年も自民党を応援してきたけど、何ですか、最近のスキャンダル。森総理の言動。もう、自民党は応援しません!」という彼女の言葉は忘れられない。「寒いのに大変ねえ」と言って、のど飴を持ってきてくれた人や、「頑張れよ!」と声をかけてくれる人もいたが、自民党に対する「逆風」が日に日に強まっていくのを感じていた。

 小泉内閣誕生後、5月の連休を使って、県内11市と一部の郡部を網羅する街頭遊説・街頭演説プロジェクトをやった。いわゆる「動員」はほとんどかけずに、少ないところでも2、3ヶ所、多いところでは7,8ヶ所で「演説」、小泉総理の政策に対する支持を訴えた。もちろん、移動中(遊説)も自らマイクを握る。なるほど、明らかに今までと雰囲気が違う。自転車を止めて聴き入る主婦。車の窓を開けて手を振る男性。遠くの方から耳を傾けているお年寄りの集団。「今度は、どこでやるんですか」と聞いてきた30歳前後の女性もいた。「小泉」という言葉が、一般有権者の注意を引くキーワードだったことは言うまでもない。

 先日、地元高崎行きの新幹線に乗るため、永田町でタクシーを拾った。中年の運転手が、「あれ、お客さん。この間、中田宏さんと一緒にテレビの討論番組に出てませんでしたか?」と話しかけてきた。そう言えば、一度、某テレビ局の朝の番組でご一緒しましたと答えると、「やっぱりそうか。私、中田宏代議士の後援会に入っているんですよ」とニッコリ。

 彼の話によれば、中田氏は選挙区(神奈川県)のいくつかの駅で毎日のように「街頭演説」をやっているとのこと。「しょっちゅう立ってるもんだから、私みたいなノンポリでも、どういう人かなって興味を持ったのがきっかけでね…」。なるほど、さすがは「街頭の達人」と呼ばれるだけのことはある。無所属という立場で当選を重ねてきた中田衆議院議員の「原動力」はやはり「街頭演説」のようだ。近いうちに一度、中田氏の事務所を訪ね、「効果的な街頭演説のノウハウ」についてご教授いただこうと思っている。

 そんなことを考えながら、本日午後から自民党の「街頭遊説・街頭演説」キャンペーンに参加。党の全国一斉遊説活動の一環で、群馬県では3回目になる。今回の対象地区はいわゆる「東毛」(桐生市、大間々町、太田市、館林市)と呼ばれる地域だった。桐生地区では、笹川尭県連会長をはじめとする3人の地元県会議員、太田、館林でもそれぞれ地元選出の県議の方々が「広報宣伝カー」に同乗、それぞれ自民党に対する支援を訴えた。

 昨年の11月から借りていた自民党県連の宣伝カーを返すことに。一瞬心配したが、先月から工事中だった「マイクを積んだ街頭用のバン」が出来上がり、一安心。この「愛車」をフルに活用して、来週から「街頭演説」プロジェクトを本格化させることになる。7ヶ月間、雪の日も雨の日も、頑張ってきた。「街頭効果」に疑問を呈する向きもあるが、民主主義の基本は、やはり「直接、有権者一人一人に語りかけること。」小泉総理の言葉ではないが、恐れず、ひるまず、とらわれず、街頭でのアピールを続けていきたい。