小泉総理のこと、日韓関係の行方、新しい国家戦略等々、取り上げたいことは山ほどあるが、四六時中「選挙のことばかり」考えている状況。やはり最も関心のあることを書くのがナチュラルだ。ということで、今回も「選挙シリーズ」をお届けします。




 ここ数ヶ月、ノンストップで走ってきた「一太号」も、本日はいささか睡眠不足。昨晩は地元の三つの市町村で組長選挙の投票と当選祝賀会があった。渋川市の市長選、多野郡吉井町、上野村の町長選と村長選。




 上野村には黒沢村長という全国町村会の会長まで務めた名物村長(87歳)がいる。高齢、多選批判を跳ね除け、10期目の当選を果たした村長と壇上でしっかり握手。祝辞の順番を繰り上げてもらい、上野村を出たのはそれでも夜の10時過ぎ。




 そのまま、高校時代を過ごした「第二の故郷」渋川市へ急行。万歳の終わったステージの周辺には当選したばかりの新市長、そして興奮覚めやらぬ数十名の支持者が残っていた。自然と大きな「山本コール」が沸きあがり、「一太さん、次はあんたの番だ。一生懸命やるからなあ!」そのまま、壇上で(マイク無しの)挨拶。(「大声」は身を助ける??)




 ウーロン茶を一本もらって、最後の目的地、吉井町に向かう。昨年、強力な後援会が立ち上がった地域。後援会のメンバーが応援する新人候補が、現職を破り当選した。時間はすでに夜中近かったが、ここでも「町民党」をかかげ激戦を勝ち抜いた新町長の手を握る。気がつくと、派閥の違う人もずいぶんいる。小泉現象は地方にまで浸透してきたということか。最後まで事務所に残っていた支援者も大いに盛り上がっていた。全員に声をかけて車(白のローレル)に乗り、家路を急ぐ。




 本人の代理として吉井町の「祝賀会」に参加し、一足先に高崎の自宅に戻っていた妻に会ったのは、夜の12時半だった。(一日中支持者の挨拶回りをしてくれたとか。奥さん、ありがとう!)「元気でなければ政治家じゃない…健康でなければ政治家になる資格がない。」といったところでしょうか。




 そのまま「爆睡」して、今朝は5時半に起床。6時半の新幹線に乗り、8時から東京永田町の自民党本部で行われた群馬県連主催「国会議員・県会議員合同会議」に出席した。ここで、二人目の自民党公認候補者擁立の方針が了承された。




 小泉人気に乗る形で急遽実現した群馬県の「複数候補擁立」は、他県にも波紋を広げているらしい。お隣の栃木、埼玉県あたりでも「それなら自分も」と名乗りを上げる人物が竹の子のように出てきたとか。問題は、小泉人気イコール自民党人気ではないという事実。(自民党のイメージが改善していることは事実だが…)本当に「勝算」あるんだろうか。こうした複数候補擁立の動きについて、「選挙を知り尽くした」青木幹夫参議院幹事長が最終的にどんな判断を下すのかが注目される。もっとも「旧来の考え方」が通用しないからこそ、小泉現象なのかもしれない。




 自民党の支持率回復という事態を受け、保守王国群馬県が二議席独占を目指すということについて異論はない。また、(以前にも言ったが)ライバルに対する個人的な中傷やネガティブ・キャンペーンをやるつもりもない。それでも、今回の選挙は群馬県の政治に「新しい流れ」を生み出す戦いだと位置づけている。選挙結果によっては、県政界の勢力地図が塗り替えられ、有権者の意識も変わるかもしれない。




 さらに今回の選挙は、有権者の「政治離れ」を加速させている「政党」や「政治家」の一貫性のない行動原理、明確なビジョンの欠如について一石を投じることにもなる。何よりも、自分自身の政治家としての「資質」と「魅力」を問われる試練。それだけに、どうしても負けられない。大変な激戦(ドッグファイト)になることは間違いないが、毎朝目が覚める度に湧きあがってくる「熱い気持ち」を止められない。「ichita's way(直滑降)を貫き、あらゆるギャップを乗り越え、最後は、絶・対・に・勝・つ!」




 これでもか、とまたまた選挙の話。先週の金曜、県議団の会議によって山本選挙担当の一人になってくれた某若手議員と夕食をともにした。「世代が近い」こともあり「感性」はバッチリ合っているようだ。これまで、なかなか、ゆっくり話す機会もなかったが、発想力・行動力ともに抜群。さすが三人の総理を生んだ上州群馬県。歴代の首相を支えてきた県議会にはベテラン、若手とも人材が揃っていることを再認識した。(お世辞ではありません。)




 「旧来型の組織力プラス新しい発想のキャンペーン」、すなわち「アナログとデジタル」を併用することがベストという点で意見の一致をみた。そういえば、我が陣営の大幹部であるベテラン県議も、「マスタープランに基づいて県議団や後援会組織が動き、これに山本個人のアピール力をうまくマッチさせれば、ぐぐっと歯車が動くよ!」とおっしゃっていた。




 そうした新旧のキャンペーン戦略に加え、今回の選挙では将来にむけていくつかの「実験」をしたいと考えている。その一つが、各地で無党派知事を生み出したインターネットによる選挙キャンペーン。特に、先般の栃木県知事選挙で福田知事誕生の原動力になった「ネットを使ったボランティア献金」のシステムに注目している。早速、自民党きってのマルチメディアの専門家で盟友の世耕弘成参議院議員(現在、和歌山県地方区で奮闘中)の全面サポートを得て、「世界で最も手軽な?ネット献金システム」(携帯メールでも可。50円からでも献金OK)のプロジェクトに参加することになった。詳細については「企業秘密?」もあり、まだ明らかに出来ないが、6月初めには発表したいと考えている。どんな反応があるだろうか?とりあえず保守王国群馬県に、新しい「草の根選挙」の芽を残せれば、と考えている。




 選挙戦にむけ、自分の政策、公約を改めて練り直している。他の候補者がどんなビジョンを持ち、どんな政策を訴えてくるのか。どのくらいの「発信力」を持っているのか、とても興味がある。「公開討論会」(候補者の皆さん、ぜひ実現させましょう)がちょっぴり楽しみだ。今回はここまで。明日に備えてそろそろベッドに入ります。