2026年3月25日:パート2
21時過ぎ。今晩も「医食同源」のスーパーフードを堪能(?)した。タンパク質も野菜も十分に摂った。何より嬉しいのは、身体に良いのに「美味しい」ことだ!(感動)
さて、情報開示請求(情報公開制度)は、法律等に基づく法的な権利だ。行政は原則として公開義務を負うが、個人情報や国家機密など「非開示情報」に該当する場合は、部分開示や拒否(不開示)が可能という建て付けになっている。
加えて言うと、情報開示を拒否した行政の判断(不開示)に納得がいかない場合は、行政不服審査法に基づく不服申し立てや、裁判所への取り消し訴訟を起こすことが出来る。法律の専門家ではない自分でさえ知っている常識だ。
「湯けむりフォーラム」に関して、あるところから上記の開示請求があった。公開を求められたのは「湯けむりフォーラムへの職員の動員に関する全ての文書やメール、チャット」だった。
情報開示請求の報告を受けて、県としての対応を協議した。それ以前に、担当部局から「フォーラムへの職員の動員を示唆するような内部のやり取りは見当たらない!」という報告を受けていた。
そこで、開口一番、「知事として透明な県政を貫いてきた。可能なものは、全て公開して欲しい!」とお願いした。
その際、県職員同士のネット上の細かいチャットも公開の対象になっていることを知った。恐らく県内の他の自治体でも、日常業務の中で、電話と同じ感覚で使われている職員間のチャットが膨大な量に及んでいることにも、初めて気づいた。
それでも、知事の指示を受けて、担当部局の複数の職員が必死になって、関連部局における職員間のフォーラムに関するチャットを洗い出した。
その結果、ある部局で「動員と解釈されても仕方のないチャットのやり取り」が見つかった。同じ内容の文書が、他の部局にも送られていたことも判明した。
この流れを受けて、知事として「議会に不正確な説明をしていた」と判断。直後の知事会見や一般質問の場で事実を公表し、謝罪した。
地方自治体の首長(知事)として、情報開示請求は重く受け止めるべきだと考えている。例えば県民や議会が指摘する問題に関して、明確な理由もなく「不開示を決める」などということがあってはならないと感じている。
そもそも訴訟になったら、「不都合があるので公開しない!」みたいな理屈が通るわけがない!(苦笑)そうでしょう?!
県庁全体で言えば、毎日、職員間で何百、何千と交わされているはずの仕事に関するチャットを全て調べて公開するなどということは、物理的に困難だ。他の大事な仕事に手が回らなくなってしまう!
それが分かっているからこそ、先の議会での加賀谷県議のこれまではなかった質問の手法を悪用する形で、「不満を持つ(匿名の?)職員から特定の県議へのメール+その具体的な内容を材料とした県議会での質疑+タイミングを合わせた情報開示請求」みたいな行政への「新たな攻撃パターン」が出現することを懸念しているのだ!
これは、群馬県だけの問題ではない。全ての市町村で起こり得る話だ。開示請求への対応に限界がある反面、行政が情報開示請求を軽視し、いい加減な対応をすることも許されないと考えている。
先の議会での「湯けむりフォーラム」をめぐる一連の出来事は、県庁内(自治体内)における職員間のコミュニケーションのあり方にも、問題を投げかけている。
湯けむりフォーラム動員問題の反省を踏まえ、こうした事態にどう対処していけばいいのか?県庁内ですでに議論を始めている。
同フォーラムに関する議論の中で、もう1つ、頭に浮かんだ大事な問題がある。それは、県庁という組織の「情報管理能力」だ。
今度のケースでは、湯けむりフォーラムの運営に関わる職員が、特定の県議に、メールで「内部のやり取り」をリークするという流れがあった。
過去のブログでも触れたが、この職員の行動自体を責めるつもりはない。そもそも、現場で、(結果として)合意していたはずのルールを逸脱する動きがあったのだ。逆に指摘してもらって良かったとも感じている。
事実、一般質問の中で上記の事実が判明した後、担当部局の幹部には、「けっして犯人探しみたいなことはやらないように!」と伝えていた。
が、そのことと、組織内の「情報管理」の必要性とは、また別の話だ。
知事に就任して6年目になる。が、この間、組織内の重要な情報が漏洩したことは、ほぼない!その点では、職員を100%、信頼している。
確か以前のメールでも言及した記憶があるが、過去に一度だけ、産経部のある事業の予算の内訳が、知事協議の前に漏れたことがあった。ある市議がtwitterでつぶやいたことで判明した。
が、間もなく消去されたその情報に関して、市議本人にいちいち確認することはしなかった。結局、知事協議を経ても予算の内容は変らなかったし、犯人が分かったところで何の意味もないと考えたからだ。
代わりに、翌週の庁議で、幹部の人たちにこの事実を伝えた。その上で、情報管理を徹底するようお願いした。
どんな組織でも同じだと思うが、厳格に管理すべき情報というものがある。振り返ると、コロナ禍では、特に個人情報の流出に気を遣った。情報の公開と管理のバランスが難しかった。(ふう)
県庁内で、扱いが難しく、周到な根回しが必要な問題について議論しているとする。その際、協議の途中経過が外部に漏れたら、関係者に混乱を生む。それこそ、まとまる話もまとまらなくなってしまう!そうでしょう?
例えば、老朽化していた群馬県立小児医療センター(渋川市)の整備をめぐる問題を考えて見て欲しい。様々な議論を重ねた結果、前橋市の群馬大学医学部附属病院の隣接地(共愛学園前橋国際大短期大学部敷地)へ移転・再整備することに決定した。
移転・再整備という結論を得るまでには、関係自治体や医療団体等の色々な意見を丁寧に調整する必要があった。最後は知事である自分が決断を下したが、いわばガラス細工のような作業が必要だった。(ふう)
この時も、県庁内の議論が筒抜けになるようなことがあれば、けっして方針を纏めることは出来なかったはずだ。
それぞれ100年を超える歴史を持つ旧沼田高校と旧沼田女子高校の再編も同じだ。この2つの高校を合併して新沼田高校を誕生させた際にも、情報の管理と丁寧な根回しが必要だった。(ふう)
もちろん、全国の自治体でNo. 1の呼び声も高い(?)群馬県庁で、そんなことは起こらないと確信している!が、自分が最も心配しているのは、県として、どこかの企業や組織、政府と重要な交渉や調整を進めている際に、途中で庁内での議論や事情、知事の考え方等に関する情報が、漏れ出してしまうことなのだ。
そんなことが一度でもあれば、相手側に組織としてのモラルや危機管理能力を疑われ、瞬く間に信頼を失う!そうなると、知事である自分の強みであるトップセールスも、威力を失うことは確実だ。(ため息)
そんな県庁にしないためにも、「組織の風通し」を良くしておかねばならない!自分なりに頑張ってきたつもりだが、引き続き「皆が意見を言いやすい」フラットな組織を作るため、更なる努力を積み重ねていくつもりだ。
あ、お湯が沸いた。熱い紅茶をもう一杯、飲んで最新ニュースをチェックする。考えてみたら、ジムは定休日。今晩は、ダンベルを使って自宅で運動する!
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