人の行動には、「表向きのロジカルな理由」と
「心理(サイコ)ロジカルな本当の理由」の
2つがあり、後者の考え方の重要性が書かれてます(^_^)
例えば「歯磨き」を「虫歯にならないためにするもの」と考えるのは、ロジカルな表向きの理由です!だけど、ほとんどの歯磨き粉にミントの味がするのはなぜか?
もしかすると、これが歯磨きをする
“真の理由”なのかもしれない。
現実社会は私たちが思っているほどロジカルなものでないです。例えば、レッドブルはあえておいしくないドリンク(プラシーボ効果)を、スターバックスは5ドルもするコーヒーを販売しています。
効率性を追求すれば、
よい結果が得られるというわけではないわけです!!
「ドアマンの誤謬」と著者が呼ぶ考察が、
それをうまく表している!
「ドアを開けること」とした場合、
自動ドアを取り付けるだけで、
経費削減や効率性アップに貢献するはず!
しかし、現実はそう単純ではない。というのもドアマンはホテルのステータスを示すアイコンであり、タクシーを拾ったり、保安上の役割を担ったりもしているからです。
1泊当たりの宿泊料金を上げることも可能。
物事を自動化・合理化していくと、
隠れたリスクやメリットを
過小評価してしまいかねない。
■心理ロジックの応用
心理学においては、1+1は3にもなりうるんです。例えば、重い瓶から注いだほうがワインの味は良くなるし、高価だと信じられている薬のほうが効果的に働く!!
所有しているときの楽しみも増す。
成功しているビジネスのほとんどすべては、
合理的な理由から人気があると一般には考えられていますが、実はグーグル、ダイソン、コカ・コーラ、マクドナルドなどの企業は、心理的な魔法のトリックを見つけ出したゆえに成功しているんです!
19世紀のプロイセン王国では、錬金術に長けた人物が国を救った。
1813年、マリアンネ王女は戦争資金を調達するため、富裕層に高価な宝飾品を貴金属と交換してほしいと訴えて成功した。
どうやったのか?
貴金属の見返りとしてマリアンネ王女は、
「私は黄金を差し出して鉄を得た」という文字が刻まれた宝飾品の鉄製レプリカを与えたんです。
その後、そのレプリカは社交場において、
黄金の宝飾品よりも優れたステータスを示すこととなり、最終的に多くの人がレプリカを求めるようになったそうです!
★希少性の原理によって価値をあげたわけですね!
飢饉を防ぐためにじゃがいもを農夫たちに育てさせようとしました。
当時のじゃがいもは、「犬も食わないものをどうして人間が食べないといけないのか」と
反対の声が上がるほど、価値のないものとして認識されていました。
そこで領主は、王室内のじゃがいも畑を作り、王室用の野菜だと宣言したそうです。
そして、畑を守るために衛兵を配備し、
ひそかに「厳しく畑を守りすぎないように」と秘密の指令も与えていました。
畑に忍び込んでじゃがいもを盗む人が出てきて
その結果、「じゃがいもは簡単に育てられる」と広く知られるようになり、
食用として普及していったんです!
★権威の原理を応用した方法!!
■シグナリング(肩書きのようなもの!!)人はかならずしも合理的に行動するわけではありません!特に「シグナリング」の魔力がかかると、人は効率性を犠牲にすることもいとわなくなる!!
ロンドンでは黒塗りのタクシーが街を走っているのですが、これを運転するためには「ナレッジ試験」に合格しなければならないそうです。
ナレッジ試験では、4年間にわたる過酷なプログラムを潜り抜け、チャリングクロス駅周辺の2万5000の通りと、2万カ所の目標物を覚える必要がある。
衛星技術が進歩し、ナビゲーションシステムが普及しているいまも、タクシー運転手が時間と労力をかけてこの試験に合格しようとするのは、そこに『シグナリング効果』があるからに
他なりません!!
ナレッジ試験の価値を知っている乗客にとっては、黒塗りタクシーは「信用度が高いもの」として映るんです。
効果的なシグナリングをするには、
費用をかけるべき!
それを伝える際のコストに正比例する」と受け取られるからです。
これを「コストリー・シグナル」と呼びます。
たとえば、Eメールで結婚式の招待状を出す人は少ない。たとえ費用がかかったとしても、
高級そうな封筒で招待状を送るほうが、
招待された側はより出席したくなるはずです。
もし経済的な余裕がなければ、
「創造性」というコストをかける方法もあります。
結婚式の招待状であれば、手作りしたり、自作の歌を吹き込んだビデオをメールで送ったりするのもいい。
才能や努力、時間、スキル、ユーモアといった資源も、また価値を生みます!
シグナリングは自然界でも見られます。
可憐に咲く「花」は、広告とブランディングを用いた最たる例です。
植物は独自の香りを出し、明るい色をした目立つ花びらを咲かせる。そうすることで草食動物に食べられてしまうリスクは上がるが、一方で蜂への強烈なアピールになります。相関関係にあることが多い。
「花びらや香りを十分につくりだす資源があるからこそ、花蜜も豊富である」というシグナリングを、花は発しているんです。
あるいは、「なぜ鮮やかな色彩の体をもつイモムシがいるのか」ということを考えたことはありますか。
イモムシは鳥のくちばしでつつかれるだけでも、致命傷を負う可能性がある生き物です。だけど、進化上、派手な警戒色の体で生まれた個体のほうが、「食べ物としては適さない」と忌避され、結果として生き残りやすかったと考えられます。
一見非合理的な行動をとるほうが、
「隠れる」という筋の通った行動よりも 有利に働いた好例と言えます。
■錬金術のテクニック
人は「明確な交換条件に好感を抱く」という
特徴を持っています。
格安航空会社が、「価格に含まれていないもの(機内食や無料のドリンク、無料の預け荷物など)」を明確に伝えるのはなぜでしょうか。
それは「サービスを削っているからこそ運賃が安いのだ」と主張したいからです。
すると、乗客は「不要なサービスに対してお金を払わずにすむ」と考え、明確に定義された交換条件をこころよく受け入れてくれます。
逆にもし「英国航空と同じくらい優れていますが、運賃は3分の1です」と航空会社が宣伝したらどうだろうか。多くの人は相手にしないか、安全性に疑念を抱くことになる!ブランドの高い価格を正当化するだけでなく、低価格の悪いイメージを払拭することも可能!
ECサイト界隈で、「3億ドルのボタン」と
呼ばれるものがあります。
ウェブサイトで何か決済をする際、「ログイン」と「登録」を求めるサイトが多い。だけど、顧客のなかには、個人情報を登録することに不快感を覚える人もいます!
そこで登録不要で買い物ができる「ゲストとして続行」のボタンをつけたところ、あるサイトの収入は3億ドルもプラスになった。
しかも「ゲストとして続行」を選んだ顧客のほとんどは、一度買い物をしたあと、アカウントを作成したんです!!
ロジカルな方法をとると、「自分は問題を解決している」という気分にひたることができる。
だけど、ロジカルな部分から漏れてしまったもの、すなわち本能や創造性、幸運が、より優れた解決策となる可能性もあります!!
幸運な偶然を享受できるかもしれない。
たとえば石鹸の香りには、汚れを落とす効果はありません!
「汚れを落とす」という本来の目的だけを考えると、石鹸に香りをつけることは馬鹿げているように思えるかもしれない。
だけど、現実を見ると、石鹸の香りは消費者にとって魅力的なものとして受け入れられています。このように、一見すると無意味に思えるところに、成功が眠っています!!