うちの娘(7歳)は、一人っ子
本当はもう一人ぐらい、欲しかった
とくに妻は
娘に”きょうだい”を作ってあげたいと
強く思っていた
でもその矢先に、癌が見つかって
それどころでは無くなった
ちょうどその頃から
娘はたまーに
”弟か妹が欲しい”
と、口にするようになった
周りのお友達にも兄弟姉妹がいるから
羨ましくなったんだと思う
娘は妻の病気のことなんて
もちろん理解できないから
”弟か妹ほしー ”
”ママ、体弱っちゃったから無理なのよー、ごめんねー”
二人とも軽い口調だったけれど
このやりとり
妻には酷だったと思う
僕も娘と二人っきりの時に
何度か説明しようとしたけれど
これがなかなか難しかった
で、いつも最終的には
”そのお願いは、あんまりママにしないで欲しいなー”
”なんで?”
”ママ、悲しいかもなー”
”なんで?”
”なんでも”
みたいな感じで終わっていた
で、先週の参観日のこと
授業が終わった帰り道
妻のママ友と、ばったり会った
そのママ友は、二年生と五年生の
子供がいるので
掛け持ちで、半分ずつ参観してきたと言った
ママ友が去ったあと、娘が振り返って
”ママはずっと自分だけの教室にいてくれたから
きょうだいがいなくて良かった”
と言った
…単純にママを独り占めできて嬉しかったのか…
それとも
…ママに優しいウソを付いたのか…
もし後者だとしたら
娘はしっかりと、妻の背中を見て育っているな。。
でも、たぶん前者だと思う