CPRの更新とAED | ぬるま湯にひたりながら

CPRの更新とAED

久々ですね。

今日は仕事場でのCPR/AEDの講習と資格の更新でした。
アメリカの大学ではアスレチックトレーナーはもちろんすべてのスポーツのコーチ、ストレングスコーチにCPR/AEDと応急処置(First Aid)の資格の保持が義務付けられています。
CPR/AEDは1年の期限付きなので毎年更新。

講習は普通に赤十字で受けても45ドルぐらい。
ただ、義務付けられている資格なので、講習料や更新料は大学持ち。
また講師は大学のアスレチックトレーナー。
全員インストラクターの資格持っています。

僕の場合は更新なので1時間の講義・実習のあと簡単な試験を受けて終わり。
一年に一回技術の確認みたいな感じです。


さて、これに関連したわだいですが、元マリノスで現在はJFLの松本山雅に所属する松田選手が心筋梗塞で倒れ今も意識不明の重体です。
2002年の日韓開催のW杯での活躍が記憶に残る、好きな選手の一人です。
その松田選手が練習中に体調不良を訴え倒れこみそのまま意識不明になったそうです。
チーム、また練習施設もAEDの設置はなし。
9時42分過ぎに倒れ、救急車の到着が10時13分。
その間20分以上。
(参考:スポーツ報知 http://hochi.yomiuri.co.jp/soccer/etc/news/20110803-OHT1T0004htm )

AEDによる除細動が遅れるだけで回復の可能性が1分につき10%遅れる。
20分て。

CPRは正常に働かない(またはリズムが乱れた)心臓に代わって血液を身体に循環させること。
心臓の働きを正常にするにはAEDによる除細動が必要。

松田選手のような心肺機能が発達したスポーツ選手にとってこのような突発性の心筋梗塞は起こりえること。
マラソンでは世界中で毎年何人ものランナーが心筋梗塞で倒れている。

そんなスポーツの練習中にAEDがないなんて。
AED自体安いものではないが、安いもので30万円ほど。
不幸な事故が起こる可能性は少ないけれども、おこってからだと取り返しのつかないこと。
30万で命が助かれば安いものだ。

プロのチームはもちろんのこと、JFL、大学、高校、さらにはそれより下のカテゴリーのすべてのチームにJFAはAEDの設置を義務付けるべきだと思う。
また日本体育協会であれ、文科省であれ、スポーツの現場にAEDの設置を義務付けるべきだ。



最後に松田選手の回復を心よりお祈りします。