勉強する時は刺激を断つべきか? | 技術士を目指す人の会

技術士を目指す人の会

勉学を通じて成長をナビゲートする講師。
2008年に技術士合格後、「技術士を目指す人の会」を立ち上げ、多数の技術士を輩出。自身も勉学ノウハウを活かして行政書士、世界史検定2級、電験三種に合格。

●刺激は勉強の敵なのか
満腹になるまで白米を食べて、眠たくなって、勉強ができるわけがない。
パチンコに行って数万円負けた後、ため息をつきながら、真面目に勉強ができるわけがない。
ビールにワイン、日本酒まで飲んだら、当日は当然だし、その翌朝も集中して勉強ができるわけがない。
分かっているはずだけど、ついついやっていまうのが、満腹、ギャンブル、飲酒といった「刺激」です。

こうしたこと、僕にも経験があります。

満腹、ギャンブル、飲酒、そりゃ楽しいですよ(笑)。

やはり、「刺激」は勉強の敵なのでしょうか?

 

●刺激というご褒美のリスク

当然ですが、勉強しなければならないことを認識しているわけです。

でも、満腹、ギャンブル、飲酒といった「刺激」も欲しい。

そこで、こうした「刺激」を勉強を頑張った後の自分へのご褒美にするというアイデアが生まれます。

僕もそうしていました。

しかしです。

満腹、ギャンブル、飲酒といった「刺激」がご褒美として機能するのは、心身ともに健康な時だけなんです。

 

仕事で疲れたり、人間関係で嫌なことがあったり、ちょっと風邪をひいたりすると、心身が健康ではなくなります。

そうなると、満腹、飲酒、ギャンブルといった「刺激」は、勉強をしたご褒美ではなく、つらい現実から逃げるツールになってしまいます。

時間の経過とともに、心身が健康な状態に回復します。

その時、自分が勉強をしなければならないことを思い出します。

 

しかしです。

「刺激」を得ることで不健康な状態から回復したのに、勉強をするためには「刺激」を我慢しなければならないです。

こうして勉強するのが嫌になります。

元々は勉強をしたときのご褒美だったはずの「刺激」が、勉強をする気力を奪うリスクになるわけです。

 

●刺激を断つべきか

では、どうするべきか?

満腹、ギャンブル、飲酒といった「刺激」を断って勉強に専心するべきか?

僕の場合は、これがフィットしていました。

ただ、資格試験前の2か月、という期間を限定ですがね。

そのおかげか、幸いにも結果が出ました。

やはり「刺激」を断ったのがよかったようです。

 

では、勉強するために「刺激」を断つべきなのか?

どうやら、そういうわけではないようです。

 

なぜなら、人はそれぞれ違うからです。

 

僕の場合、「刺激」を断つのがよかったです。

試験勉強に全力投球することで勉強に集中できたと思います。

これが自分の性格にあってたんです。

一方、僕の周りには、試験1週間前も普通に飲み会に行って、ちゃんと合格した人も大勢います。

おそらく、こうした人達は飲み会が生活の一部になっている。だから、飲酒を奪うのは逆効果になる可能性があります。

だから、「刺激」を断つのではなく、「刺激」の回数や量を制限するのがいい人もいるんです。

 

●人それぞれ

勉強本の多くは、朝勉強するのがベストだと言っています。

約200冊の勉強本を読んでいますが、そのうち49冊は朝勉強した方がいいと言っています。

確かに、朝勉強するメリットはあります。

例えば、何があるかわからないから朝やるべきことをやった方がいいでしょうし、朝は静かです。それに、論理的思考力が高まるのは朝なのだそうです。

しかし、世の中には夜勉強した方がはかどる人がいます。

そういう人が、他人の成功例をそのまま取り入れて、朝勉強してもうまくいきません。

 

資格試験であれば短ければ数か月、長くても数年です。

しかし、勉強は一生続きます。

人それぞれ、自分にあった方法があります。

長い人生で考えると、自分にあった方法を選択して、その方法で結果を出していくことが大切だと思いますね。