蜜蜂と遠雷を読みました | 技術士を目指す人の会

技術士を目指す人の会

勉学を通じて成長をナビゲートする講師。
2008年に技術士合格後、「技術士を目指す人の会」を立ち上げ、多数の技術士を輩出。自身も勉学ノウハウを活かして行政書士、世界史検定2級、電験三種に合格。

恩田陸さんの『蜜蜂と遠雷』を読みました。

さすがは、直木賞と本屋大賞のダブル受賞した作品ですね。
 
小説内で出てくるピアノ曲、ほとんどを知りませんでした。でも、それがいい曲だと言う事は十分に伝わってくる文章表現です。さすがですね。

この本、最初から面白い。主人公が天才ピアニスト。ピアノを持ってないのに、ピアノを弾ける、そんな超絶レベル。
主人公がコンテストに出る。
主人公がどんなピアノを弾くのか、期待に胸が膨らむ。
170ページくらいまで、一気に読んでしまいました。
ほんとうにエンターテイメント性の高い作品です。

ピアノの音色というのは本当にキレイです。
だから、ピアノの物語は惹かれるんですね。
そういえば、前回の本屋大賞の「羊と鋼の森」は、ピアノの調律師の話でしたねり
 
これからも、ピアニストを主題にした傑作がたくさん出てくることを期待しますね。

 
[この先、本の内容に踏み込みます。この本を読む予定のある人は読まないでくさい。]

 
若い天才、審査員からは評価されないが観客からの評価は高い、男性と女性のアーティスト、これらを考えると、漫画の『四月は君の嘘』と似てるなぁーとも思ってしまいました。
実は、この漫画を読んでいたおかげで、映像をイメージしやすかったです。この本を読みやすくなりましたね。
 
まったく関係ありませんが、映画なら、『シャイン』、『戦場のピアニスト』、これらもいいですね。

ピアノを弾かないので、漫画でも映画でも、YouTubeでもいいので、ピアニストの映像を見てから、ピアノの本を読んだら、臨場感を味わえますね。
 
写真は若き日のグレン・グールド氏。僕が一番好きなピアニストです。