今年のことは今年中に書いておこう・・・

「アービンの奇跡」

10月30日は愛犬アーヴィンの命日でした。天国に旅立って10年になりますが、お骨は骨壺に入れ、寝室のタンスの上の簡易仏壇に置いていました。


妻が好きなようにすれば良いと思っていましたが、私の師匠である山田龍真先生のアドバイスを仰いだところ、人間の墓に一緒に入れるのは止した方が良く、山の麓か川の畔に埋めてあげると良いよと言われたのが事の始まりです。

人が踏まない場所に白い布に包んで埋めると数ヶ月で土に還ると教えていただきました。

どこが良いかとかなり悩んだのですが、山の中腹で山道の少し奥、絶対に人が通らない場所を思いついたので、夫婦でアービンの命日にそこに行ったのです。

 



骨壺から、布袋にお骨を移している時に、妻が小さな骨のかけらを一つ手に取って「これだけ持って帰ってもいい?」という言葉に駄目とは言えませんよね。二人の愛の強さは10年経っても全く色あせていないんだなあと少しグッときました。

持参した小さなスコップで掘ろうとしたのですが、石や草の根でなかなか上手く掘れず、悪戦苦闘。そしてついにプラスチックのスコップは折れてしまったのです。

下山して鉄のスコップを買わなくてはと、途方に暮れていた僕の目に飛び込んできたのは、すぐ横の木の裏にあった1mほどの大きなシャベルでした!

一瞬、目を疑い、唖然としましたが見間違えではありません。

以前からここに埋めようと思い描いていた場所に、絵に描いたようにシャベルがあるなんて奇跡です。アービンが置いていてくれたのとしか 思えませんでした。

お陰で無事に埋め終わり、手を合わせて「サヨナラ」をすることができました。


この日の出来事を 僕は「アーヴィンの奇跡」と呼んでいます 。

 


 

皆様との奇跡のようなご縁に心から感謝します。
今年一年、本当にありがとうございました。

笑顔いっぱいで心穏やかな辰年を授かりますように(^_-)-☆