こんばんは😄
2025ミネラルショー戦利品紹介第2弾としてモリソン層産の獣脚類歯を紹介します。





・アロサウルス・フラギリス
・モリソン層、ワイオミング産
・標本長16mm
歯冠の基部が一部欠けておりますが、幅は6mmあります。結構太い歯です。
アロサウルスは8,5~9m程の恐竜ですのでこの歯は成体の歯ではないと思われます。
鋸歯は遠心は欠けてますが基部まで、近心は1/3位まで鋸歯が確認できます。

拡大してみました。鋸歯は遠心は1/3位は綺麗に残っています。
大きさは3,5~4個/mmといったところです。

近心側は咬耗による磨耗で擦り切れていますが、1部痕跡が確認できます。
さて、結局これが何者なのかということになりますが、恐らくラベルのアロサウルスでは無いと思います(だから購入したんですけども😁)
購入したブースでは大小様々なアロサウルス歯が販売されており状態もまちまちで、選び放題といった感じでしたが大体はアロサウルスの歯だろうなとは思いました。
その中に面白い歯が数本あり、そのうちの1本を購入した感じです。
購入したこちらは太い歯でかつ、近心上部が咬耗により削れていることを考えると歯骨歯の前方の歯ではないかなと思います。
ただ、アロサウルスの歯骨前方の歯はもっと薄いまたは、断面が半月型の印象を受けます。(実際🇮🇹ブースそんな感じの歯がありました)
こんな感じです。
1枚目が福井恐竜博物館のアロサウルスの頭骨レプリカ(以前のレイアウトの物)で2枚目が先日行った御所浦のアロサウルスのレプリカの写真です。
見比べると今回の歯とは形が異なるように見えます。
アロサウルスは発見された個体数も多く、恐竜中でも研究が進んでいる種のひとつです。博物館やミネラルショーでも良く見かけるお馴染みの恐竜ですので頭骨や歯を見る機会も多いと思います。
ですので部位ごとの歯の形状の違いを観察するにはもってこいの恐竜ではないかと思います。
(個人的にはアロサウルスが1番好きな恐竜です😊)
最後に手持ちのモリソン層産の小型獣脚類歯とプロポーション比較のための歯と比較してみようと思います。

左から
・アロサウルス・ジムマドセニ
・今回のアロサウルスとされる歯
・コエルルスではないかと思われる歯
・ティランノ一族の歯骨前方歯
・母岩付きのオルニトレステス(ピンぼけですいません💦)
どれも1,5cm~2cm位の標本です。
それぞれ拡大していきます。


アロサウルス・ジムマドセニの歯冠です。
アロサウルス・ジムマドセニはアロサウルス・フラギリスよりも古い時代に生息していたアロサウルスで、これがフラギリスに進化したと言われています。
こちらはアロサウルスらしく薄い歯です。鋸歯は状態悪いですが、カリナは近心、遠心ともに基部までみられます。
鋸歯は3,5個/mmです。


コエルルスと同定された歯
こちらの歯は、購入時モリソン層、ラプターとラベルされており誰?ってなっていた標本です。
🇺🇸ブースのGさんに鑑定していただき暫定コエルルスとなっております。ジムマドセニ同様薄い歯ですが、こちらは遠心の鋸歯が基部まで達するのに対し近心は2/3位で鋸歯は無くなっています。
鋸歯数は4個/mmでした。


オルトレステスに関しては母岩に埋まっている部分がある為厚さは分かりませんが薄いように見受けられます。
近心は埋まっているため分かりませんが、遠心は鋸歯数5個/mmでした。鋸歯の形状はほかの歯に比べると異なっているように見えます。
ワイオミング週で見つかっている小型獣脚類はオルニトレステスとタニコラグレウスですが、私にはこれらの見分け方が見つけられませんでした🤣
オルニトレステスの前上顎骨歯は平たいという特徴があるようですが実物を見てみたいですね。
こちらは御所浦恐竜博物館に展示されていたタニコラグレウスの頭骨です。
歯の雰囲気は似ている気がします。あんまり歯は大きくなさそうですね。
ジュラ紀の小型獣脚類を考えるとこれらの他に写真にあるコエルルスもありますが見つかっている産地の事もありますし、太い歯なのと、遠心のカリナの感じからトルヴォの幼体かなぁとも思いますがどうなんでしょう。


こちらはヘリクリーク層産の歯骨前方歯です。恐らくナノではないかとの事。
歯骨前方歯でもやはりティランノ一族とではカリナの位置に違いが認められますね。
ジュラ紀の小型獣脚類は中々恐竜博等でも見る機会が少なく、実物歯もミネショでも見かけると「おぉ!」ってなる位なので集めるのも比較するのも難しいのですが、今回は頭骨レプリカで観察できたタニコラグレウスの歯に雰囲気は似ているのでタニコラグレウスの歯骨歯ではないかと言うことで結論付けようと思います。
次回は某世界的オークションで入手した獣脚類歯を取り上げようと思います。


