あなたはバイオリンのハイポジションの構え方で
こんなふうに悩んでいませんか？
「バイオリンレッスンを長年受けているのに、
ハイポジションへのポジション移動がどうしても苦手」
「高音域になると音程を取るだけで精一杯になって
ビブラートをかけたり、周りに合わせて表現できなくなる」
バイオリンのハイポジションというのは
音程のコントロールも細かくなるし
楽器を持ち支えるバランス感覚も
取りづらくなりますよね。
バイオリンのハイポジションの構え方は、
「力加減」と「折りたたみかた」が大事です。
バイオリンの演奏でハイポジションというのは
左手を顔の近くに持ってきて構えることですよね。
バイオリン演奏では左手というのは
長い指板の上を自由に動き回って
細い弦を押さえたり離したり
デリケートかつダイナミックな動きを
しなければならない難しい仕事をします。
でも、ちょっと待ってください。
本当に「難しい」ことをしているのか
ここで少し考えてみましょう。
ふだんの生活のなかで
左手を顔の近くへ持ってくる動作を
思い浮かべてみてください。
・顔を洗う
・歯を磨く
・お化粧をする
・メガネをかける、外す
けっこう神経を使う小さな動きだったり
力加減の難しいことをやっていますよね。
そう、私たちは
すでに「難しいこと」をできるんです。
じっさい、顔の近くで手を使うときには
ハイポジションで演奏するときほど
手を動かしづらいと感じるかたは
そんなに多くないようです。
ふだんの何気ない動作ではできている
左手の小さなデリケートな動きが
バイオリンのハイポジションになると
できなくなってしまうのには
理由が2つあります。
いわばハイポジションの構え方の《落とし穴》です。
２つの《落とし穴》を知っておくだけでも
ハイポジションへの苦手意識が
ほぐれていきますよ。
《落とし穴1》「バイオリンを固定している」から
固定してもいいけど、ほどほどでいいんです。
構え方の力加減を調節してください。
ハイポジションでは
バイオリンが不安定になりやすいですよね。
そこでバイオリンを固定するために
手も腕も、そして、肩も首も固めてしまう人がいます。
それだと左手指が動かしづらくなります。
ビブラートもかけられなくなります。
体全体を固めてしまっているために
周りの音も聞きづらくなるし
視野も狭くなってしまいますから
アンサンブルもしづらくなります。
バイオリンを構えるには
完全には固定しなくていいです。
体から落とさない程度の力加減で
左手がラクに動かせるようなバランスの
構え方を身につけていきましょう。
《落とし穴2》「腕を無理に曲げている」から
バイオリンのハイポジションの構え方では
腕の折りたたみかたが大事なんです。
腕を曲げるときには、関節のところを曲げますよね。
この当たり前なことが
ハイポジションの構えを作るとき
左手を移動しようとして
「届け！！」
という思いばかりが強くなってしまうために
わからなくなってしまう人が多いんです
・腕にはどこに関節があるのか。
・どの関節をどれくらい曲げるとハイポジションに届くのか。
・その曲げかたをするには、どんな順序、タイミングがいいのか。
こういったことに気をつけながら
ポジション移動の練習をすることで
ハイポジションの構え方がスムーズにできるようになり
バイオリン演奏は間違いなく上達します。
大切なことなのでもう一度言います。
バイオリンのハイポジションの構え方は、
「力加減」と「折りたたみかた」が大事です。
今回ご紹介した２つの《落とし穴》に気をつけながら
ハイポジションの構え方を楽々とマスターして
バイオリンの魅力を満喫していきましょう！
ハイポジションだけでなく
バイオリンの構えかたを直すために必要なことや
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