今日のコーチングは、「自発性」と「プロアクティブ」について考えさせられるものだった。
目標設定について内容を確定できない、ということから、
・今、やっていること(現状の把握)
・次のステップをどのように考えていて、それに掛かる日数や月数、年数はどのくらいを考えているのか?
(自分の行きたい先のイメージの具現化)
・自分の行きたい先を達成するために、マイルストーンを設定していく(行動のスケジュール化)
これらを決めようと、いろいろ質問をしていった。
でも、回答が遅い。しかも考え込んでいる。
間をおいた末に出てきた回答が、具体性に欠けているためか、聞いている私の頭にイメージ図が書けない。
更に、間をおいて、
「実は具体的な項目を考えるのに必要な情報を持っていないんです」
というコメントが返ってきた。
たとえて言うと、
自分たちは「大工さん」で、家を建てるという大きな目的があって、
Aチームを基礎のためのコンクリートを練り、下に敷く。
Bチームは設計図に伴って、間仕切りに沿った土台を作り、柱を立てていく。
負担的にはBチームが大きい。更にはBチームには技術力が要求される。
Aチームは自分たちのスキルをあげるために、Bチームの作業を少しでも請け負って、自分たちもレベルアップして、更にはBチームも楽にしてあげたいと思っている。
しかし、しかし、
Aチームは、Bチームがどんな設計書を見ていて、どんな作業をしているかを知らない、というのだ。。。
それでは次の話をすることができない!
では、どうするのか?
「Bチームに、どの部分で協力ができるか、あるいは、どの部分で協力してほしいとBチームが考えているのかを聞いてみるしかない、ですね」
そうですよねぇぇぇ。それが一番ベストな方法だよね。
と回答しながらも、なんとなく、スッキリとした表情を浮かべないクライアントさん。
なにをかんがえていらっしゃいますか?
「面倒くさいですね・・・」
まぁ、「ヒアリング」というひとつのアクションを起こすにしても、調整、準備、根回し的な確認もあるから、
面倒くさい、と言えば面倒くさい。
①AチームメンバーにBチームの業務の一部を受け入れる意思があるかどうかの確認
②AチームとBチームでmtgをするための日程調整
③Aチームのmtg.の意向を説明しつつ、Bチームへのヒアリング
④Aチームの受け入れ体勢とキャパシティに、ヒアリング内容が合うかどうかの検討
⑤体勢と妥協点を見出して再びBチームと合意mtg.の調整、実施
想定するだけでも、最低、上記のプロセスは踏まなければならないだろう。
その中でも、打診として③をやってみようということになり、期限を決めて、それまでに実行することになった。
今回のコーチングのやりとりで、「自発性」と「プロアクティブ」は連動している、と感じた。
自分の行動に対して、自発的に「やりたい」「やったほうがいい」と思えるものは、次に何をするかの「行動」が
浮かびやすいのだが、「やらなきゃらないのかぁ」とおもっていると、次に何をするかも「義務」になってしまう。
次の私のコーチングの課題は、「自発性」を引き出すための「切り口」と方法をいくつか持ち合わせることになるだろう。