かなり前ですが、いつもの古本屋でこんな本を見つけました。
作者はジブリのアニメーターだった方(故人)で、初版は1989年。ぼくが入手したのは9刷の2009年版ですから、ずいぶん息の長い作品だったようです。
あとがきによれば、作者が屋久島の自然にインスパイアされて描いた作品ということでした。
現在は絶版で、復刊ドットコムから愛蔵版が出ていたようですが、これも絶版。
世界樹の根元で暮らす女の子が、樹を登る旅をする話で、作者はそのつもりはなかったのかもしれませんが、寓話のようにもとれます。
おもしろいのは、「登る」だけではなく「下る」旅もあるということ。登ったら降りなきゃ! ということではなくて、地下への旅です。
根腐れを起こしてしまった木を再び大地とつなぎ、木を再生させるのは人間の役目。
子供の頃、「人間の『間』という字の意味は、人と人の『あいだ』ってことなんだよ」と教わった記憶がありますが、本当のところはそうではなくて、天と地の間なんじゃないかと思います。
戦争している場合じゃないですね。
買った本はたいてい右から左へ売ってしまうのですが、この本は売らずにとってありました。
とってあったというよりも、売らなかったのでしょう。書齢が17年にもなりますので、値はつかないと踏んだのだと思います。
主人公の女の子が、おばあさんから譲り受けたお守りのカエルをヒマにまかせて彫ってみました。
そこまでは書かれてはいませんでしたが、たぶんこのお守りも、世界樹の木っ端からできていたのでしょう。
【あんまり似てないかも。
作中同様の木彫り。
非売品(笑)】

