盛夏 | ぼくは占い師じゃない

ぼくは占い師じゃない

易経という中国の古典、ウラナイの書を使いやすく再解釈して私家版・易経をつくろう! というブログ……だったんですが、最近はネタ切れで迷走中。

 

電車から降りると眼鏡が曇る。

この時期になると思い出すのは、町田洋さんの「惑星9の休日」だ。その画の線の少なさは、あふれる光を連想させる。

夏は好きだ。

明るい光は……

潮風の香りにたまらず、海へ飛び出していったことや、

歳の離れた従姉妹たちに連れていってもらった、山の上にあったプールや、

自転車がブームになる遙か以前に、自分の給料で初めて買った本格的な自転車で、友人と山奥を走ったことや、

そんなものを連れてくる。

「砂の都」という作品では、記憶でできた都が砂漠を流れていく。明るい光であふれた砂漠を。

惑星9は義理の弟にやってしまった。
砂の都は珍しく何度か読んで売った。

シーブリーズを一本買った。

いつも、それがなくなる頃に夏は終わる。