硬く冷たい大地を破ろうとする新芽。
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天空と大地という舞台がととのったところで、タネは芽を出そうとする。
大地はやわらかくて、すべてをつつみこむイメージもあるが、表面は硬く、冷たい。そうでなければ万物を支えることはできない。
なんであれあらゆるものは大地から産まれてくる。
なにかかが産まれようとする時、大地は、硬く冷たい表面にすきまをあける。
ほんのちょっとだけ。
周囲の援助もあるが、新芽は基本、自力でのびなければならず、甘やかすわけにはいかない。
きびしい母親である。
