キャンドルグラスを作ったあと、
拾ってきたうちの、
だいたい半分のシーグラスが残っていた。
それらの消息も一応書いておこうかと。
また別のものをつくった。
「つくった」うちには入らないかもしれない。
そこらへんは大目に見てもらうとして、
つくったのは下の写真のようなものである。
北欧の古代文字のルーンで、
占い用につくったもの。
文字セット先頭にならぶ文字郡をとって、
フサルク(Futhark)と呼ばれることもある。
あなたの目の前のキーボードが、
クワーティー(qwerty)と
呼ばれることがあるのと同じこと。
ルーン文字もたくさんバージョンがあるそうだ。
代表的なところでは、
キリスト教が伝来して以降の新フサルク(Younger Futhark)、
それ以前の古フサルク(Elder Futhark)
に分かれるらしい(wiki参照)。
占いに使うときは、
エルダー・フサルク ベースの
24枚(ブランクを入れて25枚)のルーンを刻んだ木片や石を、
袋の中に入れて、1枚~必要枚数だけ無作為に取り出す方法をとる。
(カードタイプのものもある)
もちろん文字ひとつひとつに意味があって、
それをもとに解釈していくわけだが、
この意味づけに、
アカデミックな根拠があるのかどうかはよく知らない。
ぼくがはじめてルーンを知ったのはもう何年も前で、
今はもうない(ていうかその本屋が入っていたビルすら今はない)
近所の本屋で買った、
「ルーンの書(ラルフ・ブラム著/VOICE)」
が初めてだった。
ちょっと値段は上がったが、いまでも入手可能で、
うちにあるのは91年の2刷になっているから、
もう15年以上も版を重ねていることになる。
そんなわけで、記憶があいまいだが、
ラルフ・ブラム氏は、上記の本における各ルーンの意味を、
彼のインスピレーションによって割り当てていたように思う。
その際に、「易」を補足的に使っていた、
と書いてあったと思うので、
そういう意味でも、このブログとも関係なくもないのである
(こじつけくさいな~)。
作り方……というのもおこがましいが、
水洗トイレの水タンクの上の、
水が、じょんじょろりん、と出るところ
(なんていうんですかね、アレ)に、
そのままザラッと敷きつめておく……
なんていう使い方よりは、
多少手がかかっているので、一応、「作り方」。
まずはかたちと大きさがにたような
シーグラスを25枚より分ける。
実はコレに一番時間がかかる。
シーグラスは、そのままでは
ちょうど曇りガラスのような手触りで、
ざらざらしすぎなので、「ナレた」感じを出すために、
全体にクリヤラッカーをスプレーする。
それから、色はなんでもいいが、
ペイントマーカー(塗料入りのペン)でルーン文字を書き込んでいく。
まあ、それだけなんですが。
ぼくは銀のペイントマーカーを使ったが、
銀の上にクリアラッカーを塗ってはいけない。
とたんに発色が悪くなって、なんか灰色っぽくなってしまう。
地のガラスの色と文字~ペイント・マーカーの色の組み合わせも、
あらかじめ試すなりして、よく考えた方がいい。
たとえばぼくのケースだと、
白いシーグラスに書かれた銀の文字は
ちょっと判別しづらくなっている。
茶色のガラスなどだとわりとくっきりする。
大きさとカタチをそろえる、といっても、
シーグラスは自然に削られたものだ。
ひとつとして同じ大きさ、形のものはない。
ルーンは袋に入れてひくわけだが、
カンのいい人だと使っているうちに
盲牌できるようになってしまうだろう。
色も形もできるだけ似たものを25枚集めればいいのだろうが、
ほんとにそんなことできるのか。
だいたい、完全に同じ形のものがない以上、問題は解決しない。
そういうことには目をつぶって、
気軽に楽しむ、というのが一番かしこいのかな。
やっぱり集める(拾う)ときは、
ある程度、何に使うか(なにをつくるか)、
決めておいたほうがいいかもしれない。