(64パターンある易の卦から無作為にひとつの卦をとりだして)、
その卦~シンボルが意味するものを読み取る。
簡単にいってしまえば、これが易を使った占いのすべてです。
(きわめて粗っぽいいいかたですが)
そして、回答の精度は、
占者がどれだけ真剣であるか、
占的(何を目標に占うのか~占う対象)がどれだけ具体的であるか、
によります……というお話は、
ずいぶん前の記事 に書かせていただいたとおりです。
広辞苑には載っていませんが(笑)、「日筮」という言葉があります。
その日の始まりに卦をたてて、その日の指針にすることです。
(同様に「月筮」、「年筮」もあります)
この日筮では、真剣度はともかく、占的はボケやすい傾向にあります。
毎日のことなので、いい加減に……というわけではないのだけれど、
ついついサラッと立卦してしまうこともある。
一応、解釈を記録しておいて、あとになってから、
『ああ、あのことだったか』ということになることも多く、
あとから納得したって、占術の意味がなかろうという意見も。
まあそうなんですが、でも、そういう例は
占的がボケた分、一般的な解釈になっているはずで、
こういうブログに乗せるには、
そんな内容の方がみなさんの参考になるかもしれません。
一般的な解釈から個人的な事象にブレークダウンするのは
皆さんのお仕事、ということになります。
その辺の形式は、「××:通りがかりの人へのメッセージまたは「×」の意味」
のシリーズでやっている各64卦の紹介と同じです。
*
ひさびさなので前置きが長くなりましたが、
「最近の占例から~今日はどんな日?」では、
そんな占例を載せていってみたいと思います。
易システムでは、最初に立卦したメインの卦~本卦(1)から、
実にさまざまな卦が派生しますが、
そのうち、之卦(2)および裏卦(3)のみを使います。
この方法による、具体的なリーディングのやり方については、
2007年7月の記事「リーディング方法、そして最近の占例から」 を参照してください。
さて、今日はどんな日でしょう?
「節」は卦名のまま、節度。
節度を持った言動が要求されることを示している。
しゃべりすぎない、怒らない、暴走しない、飲みすぎない。
行動を起こす前に一時停止。
需は何かにつけ待たされることが多いだろうという成り行き。
だからといってイライラはいけない。
「酒食にて待つ」。飲み食いしながらゆっくり待つくらいの気持ちで。
背景には「旅」があるがこれは実際の旅行というより、
魂の旅と考えた方がいいだろう(今旅行に出ているかまたはその予定がなければ)。
すべてはプロセスであり、そのプロセスは終わることはない。
この例では、
(1)本卦:現在
(2)之卦:未来
(3)裏卦:背景
というスタンダードな読みになっていますが、
必ずしもそうならない場合もあります。
経文によれば六三(第三爻)は、節度を守ろうとする、
その意思の弱さにふれています。
守ろうと決めたことは守るべきでしょう。
他人との約束はきちんと守る人が、「自分との」約束を守れない……
というのはよくきく話です。
経文は、それができなければいい結果を招くことはなく、
そのことをよく認識して節度を守ることができればOK、
といった意味にとることができますが、易経にこんなふうに書かれていることは、
たいがいの凡人は守ることができません。
ぼくもその当日、まさしく節度を守ることができず朝帰りだったわけですが、
ひょっとして一番困難なのは、
その渦中にいるときに、朝立てたこの卦のことを「思い出す」ことかもれません。
まあ……まさに、凡夫丸出しといったところでしょう。
こまったものです。
あまり長くなってもなんですので、
今日はこのへんで。