前の会社の連中と飲みに行く約束とゴミだし以外、
とくに予定はない。
とくにトピックもないのだけれど、
テキトーにつづってみることにする。
【ゴミ袋はるうらら】
ウラナイをやっている、などというと、
「さぞやカンがいいんでしょう」
などとほめてくれる人もいるが(皮肉かな)、
ぼく自身は、ハッキリいってドンカンである。
街中で友人に会っても気付かない。
昔からそうで、翌朝教室で、
「おまえ昨日シカトしたろう」
などと詰め寄られることもしばしばだった。
サラリーマン時代も、
だれがいつ結婚するだの、
だれとだれが付き合っているだの、
だれだれはどこそこに転勤になるだの、
昇格するだの降格するだの、
人事百般に関することにはまず、疎かった。
「へえ。あいつら結婚すんだぁ」
「そんなの見てりゃ誰だってわかるじゃんかよ」
わかんないのである。
そもそも、ヒトのことなどどうでもいいや、
と思っていたということもあるが、
まあとにかくそのニブさといったら、
他人様からみるとソートーのものだったらしい。
総務の手違いで給料がナンボか安くなってたときも、
しばらく気がつかなかった。
ぼくの肩越しに明細を覗き込んでいた、
シツレイなヤツに発見してもらったのである。
ヤツはため息をついてこう言ったものだ。
「いままでよく生きてきましたね」
そんなにダマされやすくてどうするんだ、
とヤツは言いたかったらしい。
そりゃぼくだって、
もし、支給額が半分になってたら気付くさ。
でも明日食うに困らない金額であれば、
とりあえずよしとしていたので、
たまたま発見がおくれたのだ。
推理ドラマの犯人なんかはまず判らない。
横で一緒にみているカミサンの方がはるかによくあてる。
カミサンといえばこの間、
食後に一本600円の安ワインを飲みながらドミノをしたが……
あ、そうそう、みなさ~ん、
アレは「倒すもの」ではありませんよ~!
海の向こうではポピュラーな、
非常に歴史のあるゲームなんです。
……ドミノ(ドローゲーム)をしたが、
ぼくの方は酔っているとはいえ、
論理と推理を最大限に駆使して確実に点を稼いでいた。
だが、あの女……
もとい、うちのカミサンときたら、
ギリギリで終端オール3のブロックをかけてきて、
あっという間に大逆転されてしまった。
ちょっと解説すると、
手持ちの牌を全部出してアガリなのだが、
場に出せる牌がなければ出せるものが出てくるまで、
山から牌を引き続けなければならないところが
ドローゲームのおそろしいところなのである。
あまりそういうチャンスはないが、
それをだせばもう続けて出せる牌はない、
という牌をだされてしまうと、
次の手番の人は結局山の残りの牌を
全部抱え込むことになってしまう……
というわけなのである。
牌が増えるのは一概に悪いことではなく、
場をコントロールしやすくもなるのだが、
ブロックされると同時に
アガられてしまっては手も足もでない。
逆転サヨナラホームランというわけ。
ワイルドドロー4でアガられてしまうウノみたいなものだ。
(↑これってルール違反でしたっけ?)
カミサンは、
このゲームをやったのはもちろん初めてで……
ぼくがくやしがっていると、
「あ~ら、あたしはなにも考えずに
カンで出してただけだよ~」
などと、しゃあしゃあと言うのである。
ぼくの論理と推理はいったいなんだったのか。
カミサンをはじめとして、
ぼくの周りの人には、
直観というかカンの鋭い人が多い。
(浮気はできない。したことないけど。
隠しとおせる自信はまったくない)
うらやましい反面、
ぼくはドンカンでよかったと思うこともある。
センシティブな人たちは、
聞こえなくてもいい他人の話や、
思い・雰囲気を含むある種のバイブレーションなどに
影響されやすいらしくて、
うちのカミサンなどは(今回は登場回数多いナ)
しょっちゅう体調を崩したり、ケアレスミスを起こしたりしている。
知りたくもない情報まで聞こえてきて悩むこともあると思う。
ただ、ぼくのようにあまりドンカンなのも困る。
まず、先が見えない。
気配りが……したくてもできない、
アタマ悪いと思われてしまう
(実際、ワルイけどね)、
などなど。
ぼくにとっての易システムは、
実は、こういったドンカンさをおぎなう、
松葉杖のようなものじゃないのかなあ、
などと思うこともある。
「易システム=欠点を補うツール」
という図式のもとに限っていえば、
カンのいい人には易システムは必要ない、
ということになるのかもしれない。
記憶力のいい人には、
備忘録としての手帳が必要ない、
というのと同様に。
ただ、手帳の機能が備忘録だけでないのと同様、
ドンカンさを補うツールという機能は、
易システムの一側面に過ぎないことも、
おさえておく必要があるだろう。