押し目買い | 一目均衡表日記

押し目買い

昨日ネットで「押し目買いスタンス」という言葉を見たので少しだけ。

「押し目買い」「戻り売り」この言葉自体は古くから一般的であるから良いとして、気になったのはその使い方であります。


一方で底値が見えぬとし、一方で反発はあって良いとの理由を述べた上で「押し目買いスタンスで望みたい」等とありました。

一般投資家の個人的な日記ならともかく、一応名の通った相場情報の提供会社の相場コメントでありまして、仲間内で指摘する人がいないものなのか不思議であります。


押し、戻りとはその規模はどうであれある上昇に含まれる下落部分、下落に含まれる上昇部分であります。

従ってどの部分を主とするかによって変わるものではありますが、押し目を狙うという以上は必ずある安値の底固さを認識している必要はあるでしょう。


私は11月22日安値が底固い、底ではない、二つの相反する想定があることはかまわないと考えます。しかし、ここから押し目買いという以上は「底固い」に力点をおくべきでありまして、騰落狙いとは別物と考えます。

少なくとも一目均衡表は上の認識無しには活用は難しいのではと考えます。


実際のところテクニカル分析と称する人は相場の「方向」が客観的に「存在」すると思い込みがちでありまして、過去のグラフ上には「存在」しても、今その瞬間においては認識する他ないのであります。