親の愚痴を聞くのをやめて親を見捨てる勇気を持つ

 

なぜか頼れるお父さんと言われるカウンセラー・講師の一水みゆきです。

 

皆さんは親との関係は良好ですか? 私のところにカウンセリングに来られる方や、私自身もそうですが。家庭環境が良かった方っていうのは少ないです。だって問題なかったら私のブログ読んでないですからね!(笑)

 

親との関係がしんどい、実家に行くのが辛い…。愚痴や悪口ばかり聞かされる。そう思っているあなたは「親を見捨てる勇気」を持つことをおすすめします。

 

言葉通り親を見捨てるというよりも

 

「親をなんとかしようとする気持ちを捨てる」

 

と言った方がわかりやすいでしょうか?

 

 TODAY'S
 
親を見捨てる勇気を持つ

 

 

私の経験談ですが、私の母親は父親の愚痴をいつも言っていました。子供心にお母さんが可哀想だから話を聞いてあげなくちゃいけない!そう思って愚痴を聞き続ける生活をしていました。

 

子供の頃からそうだし、自分にとってもそれが普通で当たり前。だからなんとも思わなかったし、疑問にも思わなかった。

 

でも実際はものすごい自分のストレスや負担になっていて、親の愚痴を聞くのがしんどいんです。

 

親の愚痴を聞いて育った子供の気持ち

 

虐待のニュースを見たり、聞いたりしたことありますよね?だいたい子供っていうのは、虐待されても親の元に帰りたがる子供も多いし、親をかばうことも多いです。

 

そのくらい純粋な愛情を持っています。よく無償の愛と言いますが、親から子供ではなく子供から親だと私は思っているほどです。

 

そんな風に子供は親が大好きということを前提にしてお話をします。

 

例えば父親が母親の愚痴を言う、すなわち悪口を言う言うと子供の心にどんな影響を与えると思いますか?

 

先日見た映画の中にもそんなシーンがあって。THE SON〜息子〜という映画です。両親が離婚して、母親に引き取られた少年のお話。

 

浮気して離婚した父親の悪口を、母親が子供に言い続けていました。その少年は、どんどん精神を病んでいきます。

 

「父親のことを好きで尊敬していたから、悪口を聞くことは心が二つに引き裂かれるようでとても辛かった」

 

このセリフが全てを表していました。

 

私の場合ですと、母親が父親の悪口を言っていました。でも私はやっぱり父親が好きだった。母親に対してはいい夫ではなかったですが、私たち子供に対してはいい父親でした。

 

自由が好きな私には干渉をしてこないで「自分の好きなようにしたらいい」と言って、信頼して任せてくれる父親でした。過干渉な母親とは真逆で。

 

そんな父親が好きだった私は、母親から悪口や愚痴を聞くということはきっと辛かったのだと思います。人ごとのように言っているのは私の記憶がないからです。

 

多分あまりにも辛かったので、覚えていないんですよね。そのぐらい大好きな両親の悪口を、どちらか一方から聞くということは子供にとって本当にストレスになるし辛いものなんです。

 

そうして愚痴を聞き続けると子供はどんな感情を抱くでしょう?

 

母親から父親であれば、父親が母親を苦しめていると思っちゃうんですね。でも本当は父親が好きだから、 自分では気がつかないうちに心が引き裂かれます。

 

親の愚痴を聞き続けた子供がどんな問題を抱えるのか?

 

そんな気持ちを抱いて育った子供がどうなるのか?

 

まず子供の時に子供らしく甘えられません。お父さんやお母さんを助けなくちゃ、と頑張って自立しすぎて生きづらさを抱えることになります。

 

そして優しい子供は親の気持ちを受け止めて、自分のことのように感じてしんどくなっちゃいます。

 

これ私がそうだったんですけど、父親が母親に対してモラハラをしていて。

 

私自身も「お前は馬鹿だ!アホだ!」って言われていたと思ってたんです。後に大人になって、母親に聞いてみると、実際私たち子供にはそういうことを言っていなかった。

 

私はそんな言葉を自分に言われていたと思うぐらい、自分のことのように感じてしんどくなってた。お母さんを助けなきゃっ!頑張るお母さんをそんな目に合わせる父親のことを嫌悪するわけです。

 

でも本当は好き。好きだけど嫌い。そんな複雑な気持ちを抱えてしんどくなります。

 

それでも自分を犠牲にして頑張ってしまう。その結果、無価値感であったり罪悪感を子供の頃から感じるようになる。

 

そして子どもの頃に家庭で安心感を得ることができない。

 

そりゃそうですよね、常に悪口を言っているのを聞かされる。そういった状況であれば心が休まるどころか、安心もできない。

 

常に助けなくちゃ、私が頑張らなくちゃ!お父さんとお母さんを助けなくちゃ!なんとかしなくちゃ!

 

その家庭環境が、子供にとっていいかどうかは考えなくても分かりますよね?

 

このことに大人になってから気づいても、子供の時のことだからどうしようもないよねって思われるかもしれません。でもこの関係って、多分子供が大人になっても続くことが多い。

 

現に私も今でも父親や弟の愚痴を聞かされることがあります。そういう話を聞くと、とっても嫌な気分になるし気が重たくなる。

 

子供の時の問題は、大人になっても引き続き持ち続けやすいんです。

 

 

助けようとすればするほど親をダメにする

 

 

じゃあどうすればいいん?となると、冒頭に言った通り。「親を捨てる勇気を持つ」「親の問題をなんとかしようとしない」です。

 

わかりやすく言うと、親と自分を切り離すんです。これは私の問題ではないんだと。母親や父親の問題であるとしっかり線を引いて切り離すんです。

 

子供に対してパートナーの悪口を言う行為はそもそも子供に依存しています。

 

だっていい大人が相手だったら、同じ相手に頻繁に愚痴を言う人ってあんまりいませんよね?自分の子供だからと甘えて依存しているわけです。

 

もういい大人なんですから、それは自分の問題であり自分の責任なんです。それを子供に吐き出すのはやってはいけないことなんです。

 

やってはいけないことと言っても親はそんな意識もないし、ただたまったストレスを子供きいてもらって解消するだけ。自分のやってる行為が、子供にどんな影響を与えるかということにも気がついていません。

 

なので自分の意識を変えるしかないんです。

 

ふ〜んって聞き流すか、相づちを打つだけか。もしくは私そういう話聞きたくないから、と言ってもいいです。なかなかこれを言う勇気が出ないかもしれません。

 

でもまともに聞いて、引き受けていたらしんどくなるだけ。

 

親の問題は親の問題なんです。あなたが代わりに解決できませんし、親が自分で問題と向き合って自分で解決することなんです。

 

子供にその場愚痴を聞いてもらったとしても、その場限りで問題は何も解決していません。だから私たち子供が助けるべきなのは、自分なんです。親は助けなくていい。

 

これは親の問題だから私が介入するべきじゃない。自分で何とかしてくださいと線を引くこと。

 

そんなことできない、親がかわいそうそう思うかもしれません。でもそうやって親の問題を自分がなんとかしようとすればするほど、親は自分の問題をなんとかできなくなっていくんです。

 

ハッキリ言えば、親をダメにしてしまう。

 

そして自分自身もストレスがたまってしんどくなる。

 

彼らの問題はそれぞれ自分が解決すべき問題。この考え方が自分軸という考え方なんです。

 

手を差し伸べることができても、その問題に対して向き合うことができるのは本人だけという認識をしっかり持つということ。

 

私自身がずっと親の愚痴をきいてしまって、それが普通で当たり前で。聞いてあげなきゃ可哀そうと思って聞き続けた結果。

 

私の母親はどうなったかという、自分の問題を自分で解決しようとせずいつも娘の私に愚痴を吐き出し依存。自分でなんとかしようとしません。

 

でももう私はそれも嫌だって思ったし、冷たいとかもしれないけどもっと自分のことを大切にしたいんです。いつまでも私たちは子供じゃない。

 

ひとりの対等な大人として、しっかりと線引きすることが自分を大切にすることにもつながります。

 

依存させない、親の問題を自分と切り離していくこと。それが両親と対等な関係を築いていくための、大切なマインドだと思います。

 

 

 

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