先週末、IAM(間脳エネルギー活性法)第9期の連続講座のお手伝いに東京まで行ってきました。
IAMには、IAMリリースという筋膜や蝶形骨を緩める技法があります。
最初に、動きやすさをチェックするのですが、そのなかの一コマ。
クライアント役に椅子に座ってもらい、施術者は両手で膝の動きをチェックします。
私は動画の撮影係で、ファインダー越しに眺めます。
お手本となる駒川先生の姿勢はパシッと決まる。
しかし、受講生は軸がぶれます。
何が違うんだろう?
先生の腕は、柔らかい壁のようになっている。
受講生の腕は、膝に合わせて動いている。
先生は腕をご自身の膝の上に置かれていました。
それが安定感を生み出し、パシッと決まっていました。
一見、単純なことだけれど、
それだけで手に伝わる情報量は圧倒的に異なる。
何しろ、このチェックで、腰まわりの内部の動きを確認しなければなりません。
大事な気づきでした。
その流れで、腕を膝に置きチェックし出した受講生を撮影していると、
一人だけ、なぜか背中が気になる受講生、Aさんがいました。
背中が気になる、どうしてだろう?
両膝の間隔が狭いからなんじゃないかな。
どうしようかな、言おうかな。
空き時間に、意を決して声をかけてみました。
「チェックするときの膝の位置が気になるから、ちょっと一緒にやってみない?」
私がクライアント役になって椅子に座り、Aさんには少し膝を開いてチェックをしてもらいました。
Aさん、「あ、分かりやすくなった」。
同時に、私自身、自分の右腰の動きの悪さを、Aさんの手の当たりで確認することができました。
お~、声をかけてみてよかった
違和感を感じたら、ちょっと立ち止まって感じてみる、考えてみる。
何か浮かんだら試してみる。
それが次への一歩につながる、という短いながらの体験をさせてもらいました。
そして、もう一つ気づいたことがありました。
施術者のチェックは、クライアントにとっても、自分の身体の状態に気づくチャンスなんだなあということ。
IAMはクライアント自身の力で筋膜(ファシア)を緩め、最後は自身の口の開閉によって
間脳を活性化させていきます。
つまり、自分でやるんです。
もちろん、施術者が誘導するし、施術者の技術や在り方はその土台として多大な影響を与えるのは事実です。
(だから、学び続けます)
しかし、クライアントが身体の内部に意識を向けることで、施術効果は確実に高まります。
日頃、なかなか意識できない身体と、直接向き合う時間となるのです。
IAMは自分の身体との出会いでもあるんだなあ。
施術の最後、正面であくびを繰り返すと、身体に自分のエネルギーが満ちてくるのを感じます。
それは、とても充足感のある気持ちのよいものです。
多くの方に、ぜひ味わってもらいたいと思います