思えば、父の体調に変化があったのは、母が脳梗塞で倒れてからだ。
天候の具合もあるが、心労が重なったのだろう。

母は4月に脳梗塞で大学病院に運ばれ、カテーテル手術を受けた。
なんとか意識が戻り、リハビリ病棟に入院。
父は面会が自分の仕事だといって、それから毎日のように母のもとに通っている。


7月のある日、久しぶりに父の通院に付き合ったところ、
便秘の薬を復活させていたことが分かった。
父曰く、若い頃に痔の手術に失敗した影響とのこと。

去年の秋、自然療法の先生に野草茶の処方を教えてもらい、
それ以降、便秘は改善していたはず。
よくよく聞いてみると、また悪化していた。

そして、この2週間ぐらいで、どんどん食欲が落ちていった。
以前はお替りしていたご飯も、一膳でも多いと言うようになった。
私が育てた野菜で作ったおかずも残し始めた。

「もう食べられなくなった。」
下を向いてぽつりとつぶやく。

うんちが出ないので、食べるのが怖いと言う。


父に頼まれ、整体や鍼灸の治療に何度も連れて行ったが、
足腰はよくなっても、肝心な腸が動かない。

昨晩、父はかかりつけの医師から下剤をもらってきて、今夜から飲むと言った。
ふと、自然療法の先生のことを思い出した。

先生なら、何かいい方法をお持ちかもしれない。
以前は野草茶が効いていたので、処方を変えてもらえばいいのかもと思い、
だめもとで翌日、つまり今日の予約を取った。


先生のご自宅付近の駐車場で車を降り、後ろの父を見返すと、全体に白っぽい感じ。
老けたなあと思った。
91歳だから老けているのは当然だが、さらに年を取った感じだ。

先生の部屋に通されて、母のことを皮切りに、父の最近の様子について話す。

先生は、満を持したように
「やっとネパールからの薬が届いたの。これが役に立つかもしれない。」

父のお腹を丁寧に触り、痛みの個所を探られる。
そこで、ここだ、というポイントを父と確認。

それから、薬草を粉にしてそのまま固めました、という感じの
濃い緑色の錠剤を紙に包み、父の手に握らせる。

まず、用意されていた、袋に入った錠剤に反応。
もう一つ、ボトルに入った錠剤にも反応した。

先生は何か感じられたようで、
「この二つを両方握ってもらおう」とおっしゃり、両方を父の右手に握らせる。

すると、私にも、父の目や表情がふわ~っと柔らかくなったのが分かった。
その瞬間、父は「なんと言っていいか」と言葉を探し、
そして、「やすらかになった」と呟いた。
目を潤ませたようにも見えた。

薬を持っただけだ。
まだ飲んでもいない。

しかし、それは父の心と体を動かした。

みるみる血色がよくなり、肌につやが出てきた。
そして、いつもの饒舌になった。

先生は、父の自慢話を相槌を打って聞いてくださった。
父は何度も「余計な話だけれども」と言いつつ、楽しそうに語る。
私はまた始まったと思いながらも、先生が楽しそうに聞いてくださるので、
さえぎることなく、一緒に聞いていた。

ああ、父は聞いてほしかったんだな。
自分のことを誰かに分かってほしいんだな。

それにしても、それを楽しんで聞かれている先生がすごい。
以前、先生は何度か私と一緒に訪れた父を、自分の友人だと言ってくださったなあ。

薬のエネルギーもすごいが、先生のエネルギーもすごい。
さらに言えば、そのエネルギーに感応する父もすごいなあと思った。

さて、明日から三日間、留守にする。
帰ってくる頃には、父の状態がよくなっているといいな。

※下は、先生からいただいたくるみをウォッカで漬けてみた。
 効能が楽しみ。

 

🌿自然療法シェルハ🌿
隠れ家サロンで、IAM(間脳エネルギー活性法)、ライオンあくびクラスを開催しています✨
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