「ちょっと!?あなた具合いが悪いの!?大丈夫?」
この声に起こされた。
顔をあげて辺りを見回すとゴミ袋を持った30才くらいのいかにも夜の人って感じの派手な女性が立っていた。
ここはこのビルあるお店専用のゴミ収集場だったらしい。
「ごめんなさい、ここで眠っちゃダメでしたか...」まだ半分寝ぼけていた私の回答も可笑しな言葉になっていた。
「ここでって..ここ外だよ~?どしたの?あなた酔っぱらってる??」なんて言われてしまった。
女性は私の手を引いて立ち上がるように促した。
私がよろよろ立ち上がると
「あら??あなた?まだ子供??」
と言った。
「子供じゃないです。もう16才です」
女性に付き添われ私は女性のお店へ連れて行かれた。
もうお店は閉店後で誰もいなかった。
黒いソファーに私を座らせて冷たい烏龍茶を出してくれながら「何があったん?」と聞いてきた。
この女性はこのお店のママだった。
私はこの知らないママには不思議と素直にこれまでの話をすることが出来た。
知らない人だったからだと思うんだけど。
ずっと私の話をうなずきながら黙って聞いてくれたママは話を終えると「もう一回お家の人と話し合った方がいいと思うんだけどな?ダメかな?」と大人特有の当たり前な結論を言ってきた。
「それが出来たら家出とかして無いです。家族とだけの問題だったら良いんだけど、学校も人間関係も全てが問題で、転校とかすればいいとか大人は思うかもしれないけれど、私達学生にとって転校とかしてもあんまり意味無いんですよ。何で転校したかとかそういうの結局は転校先でも噂になって同じ展開になるんです。」
学生の中の仕組みをえらそうに解説してみた。
「そっかぁ..困っちゃったね、16才かぁ..18才だったらうちのお店で使ってあげられるんだけどね」
とママは呟いていた。
店の裏口が少し勢い良く開かれて男の人が入ってきた。
背が高くて年齢は良くわからないけれどちょっとヤクザみたいな男の人だった。
「誰?面接の人?」とか言いながら男の人はカウンターの中に入って行きレジからお金を出していた。
ママは「ちがう、家出しちゃった高校生ゴミ収集場で拾ったの」と言った。
男の人がちょっと目を丸くして「高校生!?」と言いながら私を見た。
私はちょっとベロを出して肩をすくめて見せた。
男の人が私の方へ近づいて来て、ジロジロ私を見た。
そして何を言うかと思ったら「化粧したら高校生には見えないだろ、ここで使ってやれ」と言った。
ママも「..まずくないかね~?」と言いながらタバコに火を着け頭をコリコリかいていた。
「私、行くところがないので、食事をくれて居させてもらえるのなら頑張ります」と自分をアピールしてみた。
ママが「もしも何かあっても私たちはあなたの年齢を知らないって事にしてくれる?」と言った。
私は「わかりました。ご迷惑はかけないようにします」と言った。
ママは「期待しないでねおこずかい程度しか払えないからね」と言った。
「居場所があれば充分です!」と答えた。
こうして私はこのママのところで暮らす事になった。
ママは店の近くのマンションに住んでいて、2LDKの内の小さな部屋を私に貸してくれた。
お風呂も貸してくれたり食事も一緒に出してくれて服も貸してくれた。
あの男の人はママの彼氏らしく時々マンションに来てはママの寝室に泊まって行った。
夕方になると化粧品を貸してくれて一緒にお店に出る支度をした。
お店の仕事はお酒を作って出したりお客さんと話すことが主な内容だったけど、何を話していいかもわからなくてただお客さんの話を一方的に聞いていたりしていた。
ちょっと触って来るようなエッチなお客さんだとママがすぐに上手く助けてくれていた。
そんな生活が2週間くらい続いた。
この声に起こされた。
顔をあげて辺りを見回すとゴミ袋を持った30才くらいのいかにも夜の人って感じの派手な女性が立っていた。
ここはこのビルあるお店専用のゴミ収集場だったらしい。
「ごめんなさい、ここで眠っちゃダメでしたか...」まだ半分寝ぼけていた私の回答も可笑しな言葉になっていた。
「ここでって..ここ外だよ~?どしたの?あなた酔っぱらってる??」なんて言われてしまった。
女性は私の手を引いて立ち上がるように促した。
私がよろよろ立ち上がると
「あら??あなた?まだ子供??」
と言った。
「子供じゃないです。もう16才です」
女性に付き添われ私は女性のお店へ連れて行かれた。
もうお店は閉店後で誰もいなかった。
黒いソファーに私を座らせて冷たい烏龍茶を出してくれながら「何があったん?」と聞いてきた。
この女性はこのお店のママだった。
私はこの知らないママには不思議と素直にこれまでの話をすることが出来た。
知らない人だったからだと思うんだけど。
ずっと私の話をうなずきながら黙って聞いてくれたママは話を終えると「もう一回お家の人と話し合った方がいいと思うんだけどな?ダメかな?」と大人特有の当たり前な結論を言ってきた。
「それが出来たら家出とかして無いです。家族とだけの問題だったら良いんだけど、学校も人間関係も全てが問題で、転校とかすればいいとか大人は思うかもしれないけれど、私達学生にとって転校とかしてもあんまり意味無いんですよ。何で転校したかとかそういうの結局は転校先でも噂になって同じ展開になるんです。」
学生の中の仕組みをえらそうに解説してみた。
「そっかぁ..困っちゃったね、16才かぁ..18才だったらうちのお店で使ってあげられるんだけどね」
とママは呟いていた。
店の裏口が少し勢い良く開かれて男の人が入ってきた。
背が高くて年齢は良くわからないけれどちょっとヤクザみたいな男の人だった。
「誰?面接の人?」とか言いながら男の人はカウンターの中に入って行きレジからお金を出していた。
ママは「ちがう、家出しちゃった高校生ゴミ収集場で拾ったの」と言った。
男の人がちょっと目を丸くして「高校生!?」と言いながら私を見た。
私はちょっとベロを出して肩をすくめて見せた。
男の人が私の方へ近づいて来て、ジロジロ私を見た。
そして何を言うかと思ったら「化粧したら高校生には見えないだろ、ここで使ってやれ」と言った。
ママも「..まずくないかね~?」と言いながらタバコに火を着け頭をコリコリかいていた。
「私、行くところがないので、食事をくれて居させてもらえるのなら頑張ります」と自分をアピールしてみた。
ママが「もしも何かあっても私たちはあなたの年齢を知らないって事にしてくれる?」と言った。
私は「わかりました。ご迷惑はかけないようにします」と言った。
ママは「期待しないでねおこずかい程度しか払えないからね」と言った。
「居場所があれば充分です!」と答えた。
こうして私はこのママのところで暮らす事になった。
ママは店の近くのマンションに住んでいて、2LDKの内の小さな部屋を私に貸してくれた。
お風呂も貸してくれたり食事も一緒に出してくれて服も貸してくれた。
あの男の人はママの彼氏らしく時々マンションに来てはママの寝室に泊まって行った。
夕方になると化粧品を貸してくれて一緒にお店に出る支度をした。
お店の仕事はお酒を作って出したりお客さんと話すことが主な内容だったけど、何を話していいかもわからなくてただお客さんの話を一方的に聞いていたりしていた。
ちょっと触って来るようなエッチなお客さんだとママがすぐに上手く助けてくれていた。
そんな生活が2週間くらい続いた。