みなさんおはようございます。中浦和(さいたま市南区鹿手袋)の歯医者 いちかわ歯科の院長の市川です。



休診日の朝です。
先週木曜日に梅雨入り宣言があり、梅雨空が広がっています。今朝は涼しくて過ごしやすいですね。朝からコーヒーを飲みながらゆったりしています。

昨日は行き帰りウォーキングをして通勤しましたので、道すがらアジサイが綺麗に咲いているところをたくさん見かけましたおねがい



さて、今日のタイトルは親知らず、子知らずです。
親知らず🦷とは、歯科で言うと、専門用語では、第3大臼歯となり、大きな奥歯の3番目、全体としては前から8番目に生える歯です。
英語ではwisdom teeth(智歯)と言われ、俗名で親知らずと言われます。



親知らずの生える頃は、早い場合で、高校生くらいから20歳前後ですが、遅い人ですと成人してからも生えてこないで、一生顎の中に埋伏しっぱなしということもあります。


小中学校の頃は親の保護のもと、お口を管理していただいていると思いますが、親知らずの生える頃になると、お子さんも自立して、親がしらないうちに、第3大臼歯が顎の中に発生して、お口の中に出てくるという事を例えて『親知らず』とネーミングされたのでしょう。



親不知子不知といえば、以前のブログにも書いているかも知れません。もともとは、新潟県の糸魚川にある断崖絶壁の地名のようですね。




第3大臼歯を親知らずと命名しているのは本当に絶妙な意味合いだと思います。
親知らずが、生えてくるときに、顎の成長が十分でなかったり、顎の大きさがそもそも小さい場合には、親知らずが真っ直ぐ生えず、親知らずが斜めになって手前の歯にくっついてしっかり生えないということがよくあります。



その状態で、親知らずに被っている歯茎に破れ目ができたり、手前の歯から口の中と親知らずの空間が繋がったりすると、非常に厄介です。



汚れ(バイキン)は入り放題、歯ブラシやうがいなどでも取り除けません。
そうすると、手前の歯との間に虫歯が発生したり、歯を支える歯周組織が破壊、吸収されたりします。また、体調の悪いときに歯ぐきや顎が腫れてしまったりしますね、



また、親知らずが生えるときに前の歯を押すように生えてくると、長期的に下の前歯の歯並びが崩れて重なってくることもあります。ちなみに、市川は、親知らずの手前の奥歯が、くるっと45°くらい回転してしまいましたガーン


ですから、ある程度の時期に判断して抜歯をすることも検討しなければなりません。抜歯自体は、当院で時間をお取りして、準備して行わせていただくこともありますが、口腔外科の専門家にご紹介して、依頼で抜歯していただくこともおおいです。



抜歯自体は麻酔を使って行いますので、痛みはほとんどないですが、場合によっては歯茎を切ったり、歯を細かく削って分割したり、周りの骨を削ったり、切ったところを縫ったりしますから、術後麻酔が切れてくると、傷口としての痛みが出て、痛み止めの薬で痛みを抑えたり、顎が腫れたり、飲食物を飲み込みにくくなることもあり、顎を冷やして炎症を抑えることもおすすめしたりします。



親知らずが気になる方、ぜひご相談くださいニコニコ



また、親知らず、子知らずといえば、コロナのことがあり、このところいろいろと考えることが多いです。
自分も親の立場になり、子供も大きくなり、子供のことで、知らないこと、気づかないことが多くなってきました。



いずれ自立していく子供達ですが、親としてどう関わっていけるかどうか、親として手本となる背中が見せられているのか、子供達の存在や、可能性を心の底から信頼して、自立を応援していけるかどうか。
正直、いい歳をしていますが、まだまだ自分の中にも子供の要素も残っている事を自覚していますし、親としての課題は沢山あります。




また、親のとして子供のためと思ってやっていることが自己満足のエゴになってしまったり、過保護になってしまって子供の自主性の芽を摘んでしまって甘えさせすぎてしまったり、思いや考え方を押し付けたり、迷ったりしている部分もあると思います。



反面、ある程度、ルールとして親が決めたことはぶらさないで伝え続けるという姿勢も大切です。
そのバランスをとっていくことも大事ですね。




子供達の想い、価値観、考えていることを把握できるようにコミュニケーションをとったり、親として恥じない姿勢やあり方を見せていくこと。




親知らずの部分も大切にしながら、子供達を信頼して自立を応援していきます。