【2022年】毎年12月に出かけるのは巣鴨だった。 | 主夫作家のありのまま振り返り日記

主夫作家のありのまま振り返り日記

奥さんと出会ったとき、女の子は5歳で。
今はもう10歳になった。
2020年には弟もできた。
あの頃を思い出したりしながら、過去を振り返る日記を書くことにしました。
今の様子も書いたりしています。

毎年、家族で巣鴨へ行く。

というか、これは独身時代からずっと。

 

年の瀬だなぁと感じたら。

だから、だいたい12月上旬に。

 

正直、家族は巣鴨に興味はない。

あまり外出をしないパパが出かけるというから、みんなついてくるというだけだ。


赤パンツを買ってくるのが、僕の年末の恒例行事だった。
奥さんは何も言わない。
 

娘に関していえば、大人の男は全員赤いパンツを履いていると思っているかもしれない。

 

漫才師をやっていた時代から、

縁起を担いで赤いパンツを掃いていた。

 


勝負パンツ


履き始めた当時は、結果を出したいオーディションや、賞レースなどの大事な時にだけ履いていた。

だが、ある時、

スーツに着替えるとき、当時の相方が言った。

 

「今日は大事な日じゃないのか」

 

と。

そんな心構えだったことが大変申し訳なかった。

有名なロケ番組のオーディションだった。

 

漫才で認められたいと心から思っていた。

でも、相方は違った。

 

 

    

「売れてねえんだから、

毎日が大事な日だと思うけど」

 

 

まったくその通りだった。

それから毎日、赤パンツライフが始まった。

 

しかし、自分なりに一生懸命頑張ってみたが、結果は出ずコンビは解散した。

 

作家になり、赤いパンツの縁起を担ぐ日々は終わったが、それでも、まだ赤いパンツを履いていた。

家族が増え、自分なりに一生懸命頑張ってみたが結果は出ていない。

 

ある日、奥さんが僕に言った。

「毎日、頑張らなくていいんじゃない?」と。

2年前にノイローゼになったことがあったが、

「休む日を作らないと、また心も体も壊しちゃうよ?」と。

 

不思議だなぁ。

 

そんな言葉が、なんだかスッと聞けた。

心に入ってくるタイミングってあるんだな。

 

同じ言葉でも、いつ言うか、いつ聞くかで人生が好転する。ま、その逆もあるんだろうけど。

 

不思議だなぁ。

 

人生、あきらめてからのほうがなんか楽しいことが増えた。

捨てたから楽になったのかなぁ。

 

本当に不思議だと思う。

 

父親に昔、言われていた。

「欲しいなら、まず自分があげなさい」

 

「んな、アホな」と思っていたけど、本当にそんなことが自分の身に起きると正しいと思える。

 

ちいさなこと、たくさん、固執してたんだなぁ。

10年以上。



自分を捨てたほうが、幸せを拾う。

 


さあ、今年は家族でどこへ行こうかな。

巣鴨じゃない、どこかへスター