令和6年、4月7日(日)、競馬G1桜花賞。
本当はこの日、山登りに行く予定だったのだが、朝起きてみると夜中に雨の降ったあとが。
そして空を見ると、どんよりとしていて空気が湿り気を帯びている。
けっこうアブない雰囲気だな、と。
それにビビッて予定変更。(結果からいうとこの日、終日天気は良くて山に行っていても何の問題もなかったんですけどね。でもこの時点ではそれが読み切れなかったわけで。)
それで、二本目の矢として用意していた映画鑑賞を当初は考えていた。
で、その段取りで朝、慌てて散歩に出かけて写真撮影をこなしに行ったりして。
なんせ映画は朝8時50分開始だったからね。
しかし散歩の途中でコンビニ寄って何気なく新聞コーナーに目をやると。
桜花賞G1の文字が。
考えてみると毎年、春のG1桜花賞をこのブログに挙げたことがない。
シーズン一発目というのは毎年決まって見送りである。
しかし今年は肝心の花見も前日に済ませていたし、ブログ原稿の予定もぽっかりと空いていた。
それに日曜の予定もこれといって絶対のものがない状態でもあり。
だったら今日、競馬というのもいいかなと。
というわけで本日二回目の予定変更。
自分でもわけのわからない迷走ぶりだが、おかげで空いた時間に(レース開始前の半日ほど)、着物を着て本を読んだりして楽しむこともできた。
それもまた今日やりたかったことの一つだったのだ。
色々な要素と偶然が重なった今回の桜花賞見物。
例の如く、馬券は買わず、新聞だけを買ってきて自宅のTVで観戦。
純粋に予想だけを楽しむ。
今回、予想紙は久しぶりに競馬ブックを買った。
もちろん朝の散歩で立ち寄ったコンビニにもう一回訪れて。
阪神競馬場、芝1600m、3歳牝馬オープン、G1桜花賞。
しかし3歳春のG1ということで、各馬、参考になるデータ量がけっこう少ない。
新聞には過去6レースまで遡って戦績を載せる欄があるのだが、空欄の目立つ馬もけっこうある。
そのブックのこのレースに関するご託宣は「高配含み」。
意外なところから出てくる馬も充分にあるということか。
新聞を見ているとどうしても印の付いた馬ばかりに目が行ってしまうのだが、今回に限っては無印の馬もしっかり見て行った方が良さそうだ。
レースの距離は1600m、いわゆるマイル戦。
極めて専門性の高い距離。
この辺りの適性も厳格に見て行かないといけないのだろう。
まずはブックの本命印、1枠2番、クイーンズウォーク。
まだ3戦しかしていない馬だが、連対率は100%。
前走は1600mのGⅢに1着で入っている。
いかにもという感じ。
1枠1番、ワイドラトゥール。
ブックの本命と同枠。
無印の馬だが面白そうな馬。
デビュー3戦が上がり最速という。
前走は前で走ってもう一つだったそうで、タメが利くと一発もあるかもとのこと。
続いてブックの対抗印。
5枠9番、アスコリピチェーノ。
無敗の3歳牝馬。
2歳女王決定戦の覇者。
その阪神ジュベナイルフィリーズを制してからの直行パターンだと過去のデータ的にも、2着、1着、1着と出ているらしいから安心感がある。
そのデータを信頼するなら、連対はまず外さないということになる。
4枠7番、スウィープフィート。
ゲートに不安があるらしい。
が、終いの脚は強烈だそうで。
ただデータによるとGⅡチューリップ賞の覇者は過去6年、桜花賞を勝っていないという。
騎手は武豊さん。
先日、空き巣に入られたそうで大変である。
そんなこんなで一発があるか。
6枠11番、ライトバック。
状態はかなりいいらしいし力もあるという。
ただ少しテンションの高すぎるところがあるとか。
前走ではラスト1ハロンが推定10秒台だったというからオドロキ。
同じく6枠12番、ステレンボッシュ。
阪神ジュベナイルフィリーズでは2着だったそうだが、上がりタイムでは勝ち馬を凌いでいたという。
その上での阪神ジュベナイルフィリーズクビ差での2着。
これをどう見るか。
展開がハマれば巻き返しも十分あるだろう。
8枠18番、チェルヴィニア。
まだ3戦しかしていないのだが、決め手非凡で素質も確かという。
前走はGⅢ1600mを1着。
7枠15番、エトプブレ。
無印の逃げ馬。
スピードは非凡だが、マイルは初めてという。
8枠17番、マスクオールウィン。
この馬も無印。
前走で距離には目途が付いたという。
その前走は初の距離延長でしかも上がりは最速が出たというから期待できる。
脚を上手く溜めることができたら波乱もあるかもとのこと。
そうこうする内にTVの時間。
この日、視聴するのはNHK-BS。
パドックを見てから本馬場入場へ。
時間が経つのがいつもより速い。
気が付けば発走15分前。
そろそろ今日の予想を出さなきゃな。
いつも通り枠連の3点買い。
1-2、5-7、1-8でどうだ。
全然自信ないけど。
しかし今回のレースは予想が難しい。
正直3点買いではちょっと苦しい。
が、そこはあくまで遊び。
あえて多点数買いはしません。
ちなみに2枠の馬は上で紹介してなかったので改めて紹介すると。
2枠3番、イフェイオン。
デビューから3戦しかしてないが、素質ある先行馬。
放牧上がりだが、充実しているという。
今回、レースの展開的に先行馬が意外と少なかったので、急遽予定外だったこの馬を予想に入れてみたというわけ。
さてどうなるか。
いよいよレース開始。
揃ったスタートから、7枠14番、ショウナンマヌエラがハナに立つ。
筆者の予想した馬、7枠15番のエトプブレが2番手を追走。
いい感じじゃない。
が、しかしレースは最後1ハロンでの勝負となった。
最終的には先行、逃げ馬は一頭も残らず、差し馬同士での決着となる。
解説の方によると前半35秒台で平均ペース、35秒より早いとオーバーペースとのことだった。
で、この日のタイムは34秒5だったので、総じて前崩れの競馬となったようだ。
最後の直線で差してきた6枠12番、阪神ジュベナイルフィリーズ2着の馬、ステレンボッシュが1着で入る。
2着には、同じく阪神ジュベナイルフィリーズの覇者、5枠9番、アスコリピチェーノが。
奇しくも、阪神ジュベナイルフィリーズ1着、2着が順位を入れ替えて連に入った格好。
まあ、順当な結果と言えるだろう。
ブックのご託宣であった高配含みとはならなかった。
筆者の予想もハズレましたね。
ああ、でも楽しかったな。
競馬って、予想してる時、日常の憂さを忘れてその世界だけに没頭できるんですよね。
浮世から遠く離れて、別世界にどっぷりと浸れるというか。
おかげで中身の濃い、いい時間を過ごすことができました。
ありがとう。
最高のレースを見せてくれたJRAの皆さん方に感謝。
競馬新聞、ブックさんに感謝。
コンビニさんに感謝。
その他、この日お世話になった皆さん方に感謝。
そして今日も最後まで読んでくれたあなたにありがとう。