本日は紀行&観劇です。
2023.7.15(土)、「S席確約、シルクドソレイユ・アレグリア、新たなる光、大阪公演」、あなぶきトラベルバスツアー。
高松駅発6時50分。
車で高松駅まで行って地下駐車場に停める。
公演は11時半からの予定らしく、なのでまずは行きのバスは会場まで直行することに。
そして観劇を終えてから、梅田に戻ってフリータイム1時間半という流れれらしい。
今回のシルクドソレイユの会場、森ノ宮ビッグトップは大阪城の近くにあるみたい。
しかしそれにしてもシルクドソレイユの大阪公演は実に5年ぶりのことという。
この間、コロナを挟んで、ようやくこの時が来たわけだ。
ちなみに今回の演目のアレグリアはシルクドソレイユ初期の作品で、世界的な出世作になった記念すべき演目らしい。
その過去の名作を踏まえつつ、そこに新しい解釈を忍ばせた作品として心機一転、公開されるものらしい。
バスは琴参バスで、車体には「あなぶき夢紀行号」の華やかな文様が。
高松駅を出てから志度まで、しばらくは下道を走りながら、ゆっくりゆっくりと各地で人を拾ってゆく。
いいねえ、この感じ、実に久しぶりの感触だ。
途中、津田松原SAと淡路SAで二回の休憩がある。
コーヒーを買ったり、土産物を買ったり。
旅は寄り道も楽しい。
10時半過ぎ、会場横の駐車場に到着。
今回の会場は、最寄りの駅からはかなり遠いらしく、その点バスツアーだとバスを会場に横づけできるので何かと便利なようだ。
実際、バスの車中から見ているとかなりの距離を駅から歩いてきている人を多く見かけた。
11時過ぎ会場入り。
席は向かって右正面前の六列目。
今まで見て来た中で一番いい席だ。
感謝。
11時半、舞台開始。
メンバー総出の開幕から。
そこから竹の棒(素材は恐らく竹ではない)のようなものを使ったアクロバットへと雪崩を打つように舞台は展開してゆく。
これがすごい。
人が立って支える二本の棒から棒へと回転しながら飛び移ったり。
男二人で組み合わせて立って、一番上が倒立するとか。
とにかく初手から全開である。
思わずもう目が釘付け。
その後、何かトラブルでもあったのだろうか。
およそ10分間の公演中断。
長く見てきているが、こんなのは初めて。
せっかく初手から素晴らしい演技の連続で物語世界に引き込まれていたのに異例の中断に少し興ざめの感も。
しかしこの後が素晴らしかった。
次の演者の男性6人組の出の集中力がハンパなかったわけで。
急速に冷めつつあった気持ちが、これで一気に舞台の熱気に引き込まれた。
これもプロの技と言うべきか。
その男性演者は巨大な鉄の車輪を自由自在に操る演舞で魅せてくれる。
中には鉄の輪っかが回転中、そこに身を預けている演者の顔面が下になって頭部が床すれすれになるような大技も。
失敗したら顔面直撃である。
しかし凄いもんだ。
で、凄いだけでなく美しい。
途中、場面転換のためのピエロの愉快な寸劇を挟みながら、一人空中ブランコへ。
これも良かったな。
両手を離しての空中ひねりとか。
超絶技巧のオンパレード。
で、特筆すべきは音楽の方で、なんと生歌付きなのである。
その歌も実に素晴らしい。
それからファイアーダンス。
両側に火の付いた棒をすごい勢いで回す、回す。
さらには足の裏に炎を直接載せて数秒停止とか。
おいおい。
もちろん投げ上げてからの受取や、更には投げて上げてからの一回転しての受取などの高度な技も。
この演舞にはドラムソロが付く。
このドラムの演奏も凄かったなあ。
前半最後はピエロで見せる。
バンドネオンのソロを従えて、舞台全体に紙吹雪が壮大に舞う。
その紙吹雪は舞台だけでなく客席にもこれでもかというほどに降り注ぐ。
まるで本当の猛吹雪のよう。
いやあ、こんなシルクは初めて。
その後、30分の休憩。
後半一発目は回るロープの演舞。
男性が土台の役で女の人が主に舞う。
しかしこれも凄くて、二人を繋ぐものが足首だけだったり、その上にくるくる回ったりと。
しかもそれを命綱なしでやっているから尚凄い。
その後、ピエロが出てきて前半最後の紙吹雪を掃除がてら面白いコントを見せてくれる。
次はフラフープ。
フラフープと言っても素人がやるのと違って、手首で回したり足首で回したりする。
そこに柔軟系の技の要素も混じっていたりして。
最後は20本近いフラフープだったろうか、を全身で回して、頭の先からつま先まで美しい楕円軌道を描きながら幻の円舞をみせてくれる。
その様はまさに肉体の幻想交響楽。
そしてトランポリン。
伸身の宙返りやらムーンサルトやら。
最後は屈伸の三回転なんかも。
そういう技をこれでもか、これでもかと連続花火のように打ち上げてくる。
圧巻だぜえ。
それから女の人二人での組体操。
これも地味ではあるがよく見るとスゴ技の連続。
倒立やら開脚やら、倒立開脚などなど。
面白い。
最後はサーカスと言えばこれ。
空中ブランコ。
やはり空中ブランコは、かなり難しいのだろう。
男性同士の演舞では二回くらい失敗していた。
技は伸身の宙返りからムーンサルト、最後は屈伸の三回転まで。
本日のオオトリにふさわしい疾風怒涛の華麗なる演舞。
最後は撮影タイムなんかもあったりして、まあ楽しかったな。
音楽も全て生演奏だったみたいだし。
衣装もセットも金がかかっている。
照明も素晴らしい。
しかしこうしてじっと座っているだけで、後は向こう任せのまま、これだけ楽しませてくれるなんて。
もはやこれ以上、何を望むというのか。
こういうのを極楽と言うんだろうな。
いやあ、本当にありがとう。
今日は遠い所わざわざ来てよかった。
今から、次の公演が楽しみな今日この頃。
最高の演技、衣装、照明、音楽のシルクドソレイユさんに感謝。
素敵な企画、楽しい一日、最高の贈り物をくれた穴吹トラベルさんに感謝。
安全運行に務めてくれた琴参バスさん並びに運転手さんに感謝。
その他、関係者の皆さん方に感謝。
この日、お世話になった皆さん方に感謝。
そして今日も最後まで読んでくれたあなたにありがとう。