本日は紀行スナップ集です。

 

2020.3.21(土)。

 

 

今回は車で出かける。

ETCカードを挿入して、瀬戸大橋を渡って児島まで。

坂出北ICから高速に乗る。

ちょうど昼前だったので、児島でレストランに。

 

 

中華、「又一別館」。

インターネットで調べておいた店。

地元の人に人気の名店らしい。

十一時開店。

少し早めに着いたので駐車場で待つ。

十一時、店内へ。

 

 

日替わり定食、「いかのチリソース」、1000円を注文。

店内は広い。

しっとりと落ち着いたきれいな空間。

木をふんだんに使ったインテリア。

料理が出てくるのは早かった。

御覧の通り、かなりのボリュームだ。

とても千円のランチには見えない。

 

 

味も悪くないのだが、一つ気になったのはメインのいかのチリソースの野菜とあんの絡み方。

野菜がシャキシャキなのはいいが、そのせいだろうか、あんと野菜の絡みがほとんどないのである。

まるで素のままの野菜を食べているような味気無さ。

あんの味はかなり美味だっただけにこれは残念だった。

でも料理全体を見渡したら水準以上の味だったのでご安心を。

残念だったのはそれだけで、後は全て素晴らしいお店。

地元の人に愛されている理由がよく分かった。

食後は温かいお茶まで出してもらって。

 

 

その後、お目当ての児島ジーンズストリートへ。

色々な店があって個人商店から大手までずらりと揃っている。

まずはビッグジョンの児島本店に入る。

 

 

中に入ると高いのから安いのまでありとあらゆるジーンズが売られているのだが、中でも目を引いたのが産直ジーンズというもの。

その名の通りここで作られているジーンズらしい。

またボタンやリベット、バックのラベルなどは売られている段階では付いておらず、購入してから自分で好きなデザインのものを選んで付けることができるようになっている。

インディゴの洗い加工なしの質の良さそうなジーンズを試着させてもらう。

 

 

なかなかいい感じ。

少し迷ったが、買うことにした。

このジーンズ、裏側にも凝っていて、耳付きといって裏地のステッチに覆いが付いているそう。

見えないところにもこだわりがあるらしい。

改めて全体を見渡してみるとかなりお得な買い物だったよう。

ありがたいことだ。

 

 

ジーンズストリートは思っていたより全然よかった。

小規模の個人店が主で、こじんまりとした店を出たり入ったりしながらウインドウショッピングを楽しんでいると思わず時間を忘れてしまう。

そして何より歩いて回るのにちょうどいいくらいの範囲に店が集中しているのが嬉しい。

広すぎず、狭すぎず、ほんとにちょうどいい散策スポット。

 

 

そしてジーンズストリート沿いにある重要文化財、「野崎家住宅」を見学。

500円。

ここが凄かった。

なんと40mもあるという本館のお座敷の奥行(一つの間だけではなく何部屋も連なっている)。

更にそれを支える梁なども17m近くあり、一本の木から取られたものだという。

今では値段が付けられないくらいの代物らしい。

一事が万事こんな感じですべてにおいてスケールが違う。

 

 

塩作りで財を成した当主が、稼いだお金で形作った文化の極み。

地方を代表する建築であり、お宝の数々。

お茶室だけでも三つほど建てられているそうで、中には国宝級の京都のお茶室をそっくりコピーしたものまであるという。

通常だと建築の許可が下りないものらしいが、しかしそこは建てた当主の人格か、特別に許可が下りたそう。

 

 

またあまり大っぴらにはしていないそうだが、慈善事業も多数行っているそうで、かつて不況の折、仕事がなくなった地元民のために時間と手間のかかる石垣作りを依頼したという。

もちろん費用は全部野崎家が持つわけである。

一人ニューディール。

そういう一族だからこそ、衰えることなくますます栄えるのであろう。

お金というのは、こういう風に志高く世のため人のために使ってくれるところに自然と集まってくるという。

ましてや陰徳を積んだ人の元には。

 

 

また、この日展示されていたひな人形も京都と東京でそれぞれ一番と謳われた職人の手になる逸品だそう。

お宝も人徳に惹かれて集まってくるよう。

余談だが、大枚を叩いてお宝を求めている内はまだだめで、本当のお宝に出あうためにはその品にふさわしい人間にならなくてはいけないという、その当たり前のことを改めて教えてくれる野崎家の展示。

そう、人がお宝を選ぶのではなくて、お宝が人を選ぶのだ。

この人の元に置いてもらいたい、お宝がそう思う人のところに自然と良品が集まってくる。

決して金だけの問題ではないことが、野崎家住宅を見学しているとよく分かる。

 

 

解説のおじさんの説明が丁寧でとても分かりやすかった。

解説無しだと素通りしてしまうところを、しっかりと見るべきポイントを押さえることができて充実の見学となった。

改めて感謝。

 

 

児島一帯は今でも野崎家所有の土地となっているらしい。

金だけでなく、人徳、社会貢献、志、伝統文化への理解、更には新しい文化への目配りとすべてが備わった本物の金持ちの世界を見た思い。

皆さんもぜひ一度。

 

 

その後、倉敷へ移動。

児島の街歩きで少し疲れた体を癒すため、美観地区でお茶を。

「カモ井」さんで、抹茶セットをいただく。

 

 

お茶の後、美観地区を散策。

少し中心から外れたところにある古本屋さんや本屋さんなどを面白く拝見した。

今回は普段行かないような街の外れまで足を伸ばしてみた。

 

 

 

 

それから夕方になって、倉敷駅北のアウトレットモールへ移動。

ウインドウショッピングを楽しむ。

ついでに夕食をフードコートで頂いて。

博多とんこつラーメンとチャーハンセット。

 

 

 

いやあ、しかし今日も一日よく遊んだな。

満足、満足。

そして改めて感謝。

 

 

瀬戸大橋並びに瀬戸中央自動車道さんに感謝。

美味しい昼食の児島「又一別館」さんに感謝。

楽しいひとときを過ごさせてくれた児島ジーンズストリートさんに感謝。

お得な買い物、ビッグジョン児島本店さんに感謝。

最高の展示、本物の凄み、野崎家住宅さんに感謝。

丁寧な解説、案内のおじさんに感謝。

倉敷美観地区の皆さんに感謝。

美味しいお茶の「カモ井」さんに感謝。

美味なる夕食とウインドウショッピング、倉敷アウトレットモールさんに感謝。

そして今日も最後まで読んでくれたあなたにありがとう。