馬

未来の乗り物として注目されてよいものに馬があると思う。
鞍を付けて直接乗るのもいいが、落馬の危険性があるので普及させるには、やはり馬車ということになると思うが。
なんと言っても、馬は製造時のエネルギー消費がかからない。
それに生まれてからもエネルギーの消費は食べる餌だけである。
死んでからも、元々が自然から生まれたものであるのだから、全て土に返すことができる。
馬具の蹄鉄が製造時と廃棄時のエネルギー消費が大きいくらいのものである。
車などと比べると製造時のエネルギー消費と製造後のエネルギー消費、消費後の廃棄エネルギー消費いずれも雲泥の差があることが分かると思う。
馬車のほうも、木などで作れば環境に優しくなると思う。
車輪も木で作ればベストなのだろうが、乗り心地を考えるとゴムの車輪ということになるだろうか。
ベロタクシーなどと並んで馬車が走る日を待ち望みたい。
運転手のほうにしても、若い頃はベロタクシーや人力車などの体力がいる乗り物を運転し、年がいってからはより楽な馬に乗り換えるという手もある。
そして、副産物として競馬でもやればいいのではないかと思う。
毎年生まれてきた新しい馬を二三年置いてから競争させるのである。
地域地域でそれぞれ新しい馬の乗り比べを行う。
そして勝ち抜いた馬で全国の大会を開くのはどうだろう。
アメリカのケンタッキーダービーでは、オールドケンタッキーホームの大合唱が起こるそうだが、日本の競馬場にはどんな歌が鳴り響くのだろう。
夢は尽きない。