1969年7月21日人類で初めて月面に降り立ったアポロ11号のアームストロング船長の映像はフェイクだったという噂の真相に迫るコメディドラマ『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』

主演はNASAのイメージアップを図りアポロ計画を推進するために国に抜擢されたPRマーケティングのプロフェッショナルのケリー役のスカーレット・ヨハンソンとNASAのロケット打ち上げプロデューサー(発射責任者)のコール役・チャニング・テイタム。

宇宙の有人飛行でソ連に先を越されたアメリカが1960年代以内に月麺着陸を果たす悲願を実現したその裏で、有名なアームストロング船長の月面に降り立った生中継映像は国としても失敗は許されないプロジェクトで、万全を期す為、月面の映像の裏で月面を模した特設のセットでの撮影するフェイク映像と差し替えるアポロ計画と対となるアルテミス計画が進行していて流石に月面映像のフェイク配信はやり過ぎと乗り気では無かったケリーも国の指示には逆らえずアルテミスプロジェクトを進行させていたのですが、嘘も方便なケリーと相反する嘘を許せない真摯なコールと対立もしつつ惹かれ合い、最後はコールとともに国民に真実を伝えるべく、国をも騙す作戦を仕掛けるお話。果たして放映される月の映像は真実か嘘か、ラブコメディ的な要素も上手く取り込まれ、最後まで飽きさせないテンポの良い展開の中々の傑作でした。

★★★★☆90点

改めてアームストロング船長の「一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては大きな飛躍だ」の名言が光ります