M・ナイト・シャマラン監督の娘・イシャナ・ナイト・シャマランの初監督作品という、だから何的な微妙な売り出し方のスリラーホラー映画『ザ・ウォッチャーズ』

迷い込んだら抜け出すことのできない森の中にある謎のマジックミラーのガラス張りの部屋で、夜になると現れる謎のクリーチャーに観察される主人公たちが、その閉ざされた森から脱出する方法を模索するなかで、なぜ危険な森の中にこんな小屋があるのか、そもそもどうやってできたのか、そして監視者と呼ばれる謎のクリーチャーとは一体何なのかが明らかになっていくお話です。

閉じこめられている4人の経緯もろくに説明もないままわからないことだらけで展開し、(監視者が常に観察できるように)鏡に背を向けてはならない、昼間は自由に森を散策できるが日没までに必ず戻らなければならない、監視者が住む森の穴には近づいてはならないという誰が決めたのかもわからない3つのルールを守っていれば安全といいながら、ガンガンガラスは叩くし、仲間の振りをしてドアを開けさせようとするし、隙あらば襲う気満々なクリーチャーに怯えながら、明るいうちに森の動物を狩ったり野草を摘んだりして生活しているようですが、トイレもバケツっぽいし、シャワーもなさそうですし、娯楽はダンスとテラスハウスみたいな複数の男女がシェアハウスで暮らすグループ恋愛ドラマDVD しかないとか、流石に大人4人が長期間暮らせる空間とは思えず、徐々におかしくなっているような描写はあるものの、こんな普通に順応できるわけないだろと突っ込みどころも満載の設定ですが、一応一通りの謎は明らかにされ、脱出して終わりではなくどんでん返し的な展開もあり、そこまで怖いホラーではないですが、思ったより面白かったです★★★☆70点

有名監督の娘の監督デビュー作とか、それを目当てで観ることなんかほとんど無いと思うので前面に出さなくてもいいのにと思いますが、こう言うB級ホラーって題材的にもウリが少ないのでいろんな意味で怖いもの観たさをそそっているん

ですかね(笑)