孤狼の血」の原作者・柚月裕子の警察ミステリー小説を杉咲花主演で実写映画化した『朽ちないサクラ』

杉咲花演じる県警本部の広報広聴課の事務職員・森口泉
(最初は女刑事なのかと思った・・・)は、課内が女子大生がストーカーに殺された事件で被害者の被害届の受理を慰安旅行で遅らせた所轄の失態の対応に追われている中、泉を慕っている年下の巡査(萩原利久)がその渦中の所轄にいて、問題の慰安旅行に参加していたことをうっかり記者の親友に口を滑らせてしまいます。

リークがばれないように、秘密にしてと頼んでいたにもかかわらず、彼女の勤める新聞社の記事から慰安旅行のことが明るみになっていたため、泉は親友のリークを疑ってしまいます。その汚名をそそぐため、誰がリークしたか調査をしていた親友は、数日後遺体で発見されるという最悪の展開。。。自責の念に駆られながらも事件の真相を探っていく中で、一連の事件の裏に隠された警察の闇にも触れる、ちょっと重めな展開のクライムミステリー

★★★★85点

最後まで本当に真相が読みにくく、怪しい人物が出ては消え、バラバラだった事件がきれいに繋がり、解決したかに見えたその後に泉の推理によって解き明かされる真相はキレイにピースが繋がって一矢報いる感じもあり、ひさびさに練りに練られた珠玉のミステリー観たなぁと思いました。。。全体的に暗い雰囲気のまま、終始淡々と進んでいく映画なので、事件解決もなんか喜びにくくて面白いのになぜか気持ちはどんよりしてしまいます。。。

相対する警察と公安の違いについて、警察は起きた事件を捜査するが、公安は事件を未然に防ぐために活動しているとありましたが、なんかVIVANT を思い出しますね。。。