あるた梨沙のマンガを実写映画化した『明日を綴る写真館』

今年80歳の平泉成が俳優歴60年目にして初主演の作品です。

新進気鋭の若手カメラマン(佐野晶哉(Aぇ!group))がコンテストで目に止まった一枚の写真に心を奪われ、華々しいキャリアを捨ててその写真を撮ったカメラマン鮫島(平泉成)が営む写真館を訪ねて弟子入りし、頑固な鮫島と関わる人達の想いをカメラに収めながら自身の過去と家族と向き合い成長していく様を描いたヒューマンドラマ映画です。

レビューサイトの評価も高めだったので気になって鑑賞したのですが、コンテストで賞を連続受賞するような腕なのに、思いやりや配慮にかける行動が目立ったり(自身を反省し成長する前と後半とのギャップを表現するためかと思いますが。。。)、師となる老カメラマンも写真が写すのは被写体だけじゃないとか、自分自身を写すんだとかもっともらしいことを言うわりに、自身は変に頑固で自己中心的なのでなんか説得力に欠けますし、母親との確執を取り除くエピソードも原作には無いシーンみたいで良いシーンには仕上がっていて良いのですが、ちょっとこじつけ感や強引すぎな感じもあり、結果オーライな話ですがちょっと個人的には共感しにくい内容で、過去に観た家族写真を題材にした「浅田家!」と比べるとそこまで感動できるものでもなかったかなと。。。★★★☆70点

平泉成の俳優歴もあってか、佐藤浩市、吉瀬美智子、高橋克典、赤井英和等々友情出演メンバーが結構豪華でした