3月に前章が公開されて2ヶ月。当初は4月に公開予定だった二部作後章が、より期待に応えられる作品にするためにと、1ヶ月延期されての公開となった、『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション[後章]』

矛盾した過去回想とおんたんの正体、人間そっくりに紛れ込んだ侵略者、終わり間際に登場する上京する2人、意味深な人類の滅亡予告、前章で張り巡らされた伏線をどう回収して結末を迎えるのか非常に楽しみな後章。

門出とおんたんとその友達たちが、高校を卒業し大学生になり、オカルト研究会に入部して前章の終わりに登場した新キャラたちと合流し緩い日常が繰り広げられる裏で、無慈悲に無抵抗の侵略者を駆除する自衛隊に、前章で侵略者の中型艦の墜落事故に巻き込まれて死んだ門出とおんたんの友達だったキホと交際していた小比類巻くんも怪しげな過激派集団で侵略者を狩ってたりと、結構残虐なシーンも続くので、日常の緩さとのギャップも激しくて結構胸くそ悪くなります。

前章同様かそれ以上に「正しさとは?」を問われる内容ですね。。。

聞いていた通り、原作とは全く異なるエンディングですが、逆にここまで全く別物に仕上がっていてちょっと驚きました。

原作ではもっと活躍していた門出のパパも復帰どころか失踪したまま死亡扱いだし、前章以上に多くの人類と侵略者がなす術もなく退場していき、そんな犠牲の上の生き残りなのに、最後の再会でよかったねでしめくくるのは、なんだか死を軽んじてる感じがして、ハッピーエンドとは言い難いですね。。。

なるほど、こうきたかというところは評価できますし、個人的には面白かったですけど、ちょっと好き嫌いはわかれそうですね

★★★☆75点

原作とは全く変えた結末は良いとして、せっかくのパラレルワールド設定やそこを越えて世界より門出を選んだおんたんの想いとか覚悟が今一つ伝わらないのが残念です。。。

飛び立ったアレがあの後どうなったのかとか、お兄さんは何がしたかったのかとか、小比類巻くんたちがこれからどうなるのかとか、あのでっかい手は何なのとか、回収できてない怪しい伏線も色々あって、この先も続けられる道を残したのかなとちょいと感じちゃいます