数々のヒット作をプロデュースし、原作小説まで手掛けるマルチクリエイター川村元気のベストセラー恋愛小説を佐藤健、長澤まさみ、森七菜主演で映画化した『四月になれば彼女は』

精神科医の主人公・藤代(佐藤健)の元に大学の頃の元カノから10年振りの手紙が届き、そこには当時二人で一緒に行こうと約束していて叶うことのなかった、ボリビアのウユニ塩原、プラハの天文時計、アイスランドのブラックサンドビーチを巡りながら大切なものを選べなかった当時の初恋の思い出が綴られていた。

そして同じころ同居しているかつては藤代の患者だった婚約者の弥生(長澤まさみ)が誕生日を迎えた4月1日、就寝前に「愛を終わらせない方法ってなんだと思う?」と謎かけを残して、朝目覚めると突然失踪。再び愛するものを手にする寸前で見失った藤代が、自身がどうすれば良かったのか、どうしたいのかもわからないまま時間だけが過ぎていき、ある日衝撃的な連絡を受け、元カノのカメラのフィルムから大切なものにようやくたどり着く、本当の恋愛できなかった男の10年越しのラブストーリー

原作小説の内容は知らないのですが、映画の方では、友人にはなんで弥生さんが出ていったかわかってないの?と原因は藤代にあるように責められ、弥生の妹にもいなくなってホッとしてるでしょとか、かなりキツイ言われようでしたが、確かに同居しているカップルなのにベッドルームは別なんだと思ったものの、失踪前の式場の下見シーンや自宅での会話や行動など、観ている限りでは私の嫁に対する扱いとは雲泥の差の優しさや気遣いが溢れていて、いや、これで出ていかれても男の方は何が悪かったかなんてわからないよなぁと逆に同情しちゃいましたし、最終的に繋がったように見えますが、失踪の理由も、元カノの父親との依存関係やその後のことも、独りで旅をする元カノが、なぜそうなったのかも、はっきりした表現があまりないので、今一つピンと来ないところも多く、45万部も売れている原作は高評価なのになんだかもったいないデキでした★★★☆70点

ボリビアのウユニ塩湖とかブラックサンドビーチの映像とかは正に絶景で、死ぬまでに行ってみたい場所に追加したいほど、ロケーションは最高なのに内容が薄い作品になってしまってるのが残念です。。。