ヤングジャンブに連載されていたアニメ化もされている野田サトルの人気マンガを、実写化した『ゴールデンカムイ』

北海道を舞台にアイヌの秘蔵の総額8000億とも言われる金塊をアイヌ達を皆殺しにして強奪した男が収監された網走監獄で、囚人24人に金塊の隠し場所を記した刺青を彫って脱獄させたことで、その刺青をめぐって、元新撰組副長・土方歳三を、中心とする脱獄囚人たちと、ホーロー製の額当がトレードマークの将校・鶴見率いる大日本帝国陸軍の精鋭・第七師団、そして日露戦争の帰還兵で戦死した友人の妻で幼なじみの梅子の目の病気を治す為に大金を得たい主人公の杉元と金塊強奪犯に父親を殺されたアイヌの少女、その他独立した勢力も加わる壮絶な金塊争奪戦の物語ですが、私はアニメも原作マンガも全く見たこともなかったので、実写映画化に向けて最近になって今更ながらマンガ原作の方を読み始めたら結構ハマってしまって全31巻完読しました(笑)これは最後まで映画化して欲しいですね。

実写映画の方は、アニメ実写化と言えばこの人、山﨑賢人が主人公の不死身と呼ばれた男・杉元を演じていて、ヒロインのアシリパは橋本環奈あたりかと思いきや元ちゃおガールの山田杏奈。このキャスティングは特にこのアシリパさんは原作では12歳のアイヌの小柄な少女と言うこともあってか、流石に23歳の山田杏奈は無理がある等、色々と炎上もしていたみたいですが、肯定的な意見にあるようにこの壮大なストーリーを映画化するなら続編映画を作ってるうちに成長してしまうし、原作でも下ネタを連呼したり、子供に演じさせるには酷なシーンもちょいちょいあるので子役を使うよりは、童顔の山田杏奈ちゃんで正解というのには個人的には賛成派です。それ以外のキャストも、体型はさておき、脱獄王白石役の矢本悠馬、鶴見中尉役の玉木宏、土方歳三役の舘ひろし、原作でも終盤までかなりの出番がある狙撃の名手・尾形百之助役の眞栄田郷敦等々、若干コスプレ感もあるものの、再現度はかなり高い印象です。

ストーリー的にはコミックの4巻の途中くらいまでですが、戦闘シーンだけでなく、アイヌの知恵で動物を捕らえ、調理し、美味しそうに食べるところとか、コメディタッチなところとか、ほぼ原作に忠実な流れにうまく編集されていると思います(当然ながらカットされているエピソードはありますが。。。)

アニメ実写化は、結構当たり外れが激しいものですが、このゴールデンカムイは作り手も本当にこのまんが・アニメが好きなんだろうなぁと思えるほど良くできていると思いました。

★★★★☆90点

ラストシーンでこの後登場するキャラクター達もチラッと出てましたが、キャストも決まってるということは当然続編も予定されていると思われますし、個人的にも期待していますが、公開2日目の今日の客入りはちょっと微妙な感じでしたね。。。