劇団チーズtheaterの舞台「川辺市子のために」を杉咲花主演で映画化した『市子』

3年ほど一緒に暮らしてきて、プロポーズした翌日に失踪した彼女・市子を探している長谷川の元に訪ねてきた警部補から市子という人物が戸籍上存在しないことを知り、彼女の過去の知人を辿っていくうちに、彼女に隠されたその数奇な過去と真実が明らかになっていくミステリードラマです。

過去に市子と関わった家族や同級生、友人、知人のそれぞれの視点での過去の回想シーンと現在の彼女を追う恋人の捜索劇をザッピングしながら展開される物語の中で、なぜ彼女が戸籍上存在しないのか、名前までもがコロコロ入れ替わるのはなぜなのか、謎の多い“市子”が何を願い、なぜ消えなければならなかったかそしてどこへいったのか段々と見えてきて、おそらく舞台のそれとは展開やラストシーンは違うんだと思いますが、映画では結局市子だけでなく、登場人物達が最後にどうなったのかが一部ふわっとしていて、個人的にはちょっともう少しちゃんと描いて欲しかったです。。。★★★65点

エンドロール後に後日譚とかオマケ映像あるかと思いましたし。。。

月子と市子の存在の混乱がこの作品のキモだと思うのですが、映画だとどちらも明確すぎてその辺りのトリックがピンとこないんですよね(特に市子の存在感が強すぎるような。。。)