黒澤明監督のヒューマンドラマ映画をイギリスでリメイクした『生きる LIVING』

余命半年を宣告された役所の老齢の課長が、ただ淡々と業務をこなすだけだった自らの人生を振り返り、残された時間を悔いなく過ごす為に何ができるかを悩み変わっていく姿を描いた名作ドラマ映画ですが、黒澤明監督作品の方は実は観たことありません。。。

私は最近こそジャンル問わず色々鑑賞してますが、昔の映画はアクションとかホラー、サスペンス系が中心で、ヒューマンドラマとかはほとんど観ていないので、所謂名画的な名高い作品って今更見返すこともなく、ほとんど知らなかったりします。。。

今作も初見なのでwikiであらすじだけは確認して鑑賞。

多分ストーリー的にはかなり忠実に再現されてると思います。

余命を宣告されて、残された時間を楽しもうにも楽しみ方を知らない堅物なお役所の課長が、出会った作家に遊び方の指南を受けたり、元部下の若い女性の生き方に習って、縦割りなお役所仕事でたらい回しにされる市民の対応にメスを入れ、保留されたままだった公園建設の懇願書を実現し、残された課員たちにただ流されて仕事をこなすのではなく生きた仕事をしようと影響を与える美談ですが、そこに至るまでに、一ヶ月以上無断欠勤してやることなく過ごし、若い元部下を連れ回し、急に思い立って出勤してきていきなり眠ってた案件を推し進めるとかかなり自己中心的な行動ばかりで、急に讃えられ惜しまれて亡くなったシーンになってもなんか共感できないというか、なんか端折った感もあり、元の黒澤映画もこんなだったの?!とちょっと感動までは至らなかったです。。。★★★65点

逆にちゃんと”なんで?“を話さないと伝わらないのがよくわかるリメイクでした