マーベル・シネマティック・ユニバースもついに30作目。アカデミー賞三冠の『ブラックパンサー』の続編『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』が公開。『すずめの戸締まり』と同時期だからか、ちょっと影を潜めている感もありますが、前作主演のチャドウィック・ボーズマンが癌で亡くなり、代役は立てずに脚本を大幅に直した続編は、ワカンダの守護者・ブラックパンサーこと、ティ・チャラ王が病で逝去した後のお話で、ワカンダを強国せしめる未知の金属“ヴィブラニウム”をめぐって王を失ったワカンダを取り込もうとする海底帝国タロカンで神のごとく崇められる空飛ぶミュータント“ネイモア”率いるアバターのナヴィみたいな青い種族の戦士たちが今回のヴィラン。

前作では脇役だったティ・チャラの妹の王女シュリが今回の主役ですが、研究者の非力な彼女が、いきなり後継者となるわけもなく、タロカンに捕らわれ、彼らの国を知り、更なる悲劇に見舞われ、悩み、葛藤しながらも、自らの答えを見つけていくという彼女の成長の物語になってます。

★★★☆75点

純粋な”ブラックパンサー”の続編物語としてはいいのですが、次回作に向けた再始動的な繋ぎの感じは否めず、ハイテクな割には戦闘も肉弾戦がメインですし、3Dで観たのですがそこまで飛び出す派手さを感じなかったのが残念なところ。MCUのコラボレーション的な展開が好きな私としては、今回ほとんど活躍してないものの、エヴェレット・ケネス・ロスが前作に続けて登場してましたし、そういえば『ファルコン&ウィンターソルジャー』のパンフも売ってましたし、個人的にはブラックパンサーと絡んで見所増やして欲しいところ。