2010年に起こったメキシコ湾の海底油田原油流出事故を元にしたパニック映画『バーニング・オーシャン』

実際の事故日の翌日にあたる4月21日より公開
安全より利益(納期)を優先する企業側と、納期は遅れたとしても安全を担保したい現場の葛藤、泥水の大噴出からド派手な大爆発、我先に逃げる者、少しでも被害を最小限に食い止めようと奔走する者、緊迫した現場での決死の脱出劇と、掘削施設「ディープウォーターホライズン」で何が起こったのかが再現され(脚色はされてると思いますが・・・)、観てる側は当然事故が起こるのはわかっているわけですが、その臨場感に引き込まれる、手に汗握る映画でした
目先の利益をとる為に安全軽視したことで失った代償は計り知れないほど大きいことがよく分かり、事故に巻き込まれた作業員たちの家族の描写も含め、事実を元にしているだけにリスクマネジメントの教材にも使えそうな映画です★★★★75点
今作はあまり語られていなかった爆発事故内での作業員たちの状況にスポットを当てられていたようですが、すでに忘れられかけているこの事故を風化させないためにも、爆発事故だけでなく、そのあとの環境破壊やらの事後処理までもっと語ってもよかったのでは。。。
 
そもそもこの施設は安全面に問題も多かったようで、すでに工程より43日も遅れてその分コストもかさんでいたからと強引に進めたら事故っちゃいましたって・・・同情の余地無しですね。
まぁ企業側も利益を出せなければ経営は成り立たないし、東芝の件ではないですが、子会社の工期の遅延でコストが膨らみ巨額の負債をかかえることになったケースも実際にありえるだけに、どんなでかい企業でも常にリスクと隣り合わせ。安全第一と、事前の正しい準備と見積りは大事ですね