旅立ちの支度 | 一期一縁  人生で一度きりのご縁を大切に

一期一縁  人生で一度きりのご縁を大切に

地域包括支援センター職員のつぶやき

こんばんは、訪問ナース真紀です。

 

2018年も残すところ、あと2日となりました。

私は、今日が仕事納めでした。

 

今年もたくさんの出逢いと別れがありました。

 

私が訪問させていただく中で、

まもなくお迎えが来るなと

思われる状態になった場合、

旅立ちの支度のお話を

させていただきます。

 

つまり、亡くなった後、

何を着せて送ってあげたいか、

という事です。

 

私が就職した当時は、

浴衣が一般的でした。

あとは、ご高齢の方の場合は

着物を持っている方が多いので、

着物という方もいました。

 

では、最近はどうなのか、

気になる方もいるのではないかと思います。

 

実際、そのお話をさせていただくと、

「何を着せたらいいのでしょうか」と

質問されることが多くあります。

 

答えは・・・

 

 

なんでもいいのです。

 

あ、これ、投げやりではなく

どんな服装でも、ご本人・ご家族が

いいと思うものであればいい、

という意味です。

 

実際に私が経験したことがあるのは、

やはり一番多いのは着物や浴衣です。

最近では着物はほとんど着る機会が

なくなってしまいました。

 

それでも、ご高齢の方では

着物を持っている方がまだまだ

いらっしゃいます。

 

その中でも、ご自分で作った留袖を

娘さんが着付けたというケースは

とても印象に残っています。

 

また、いくつも着物や帯を

お持ちの場合は、ご家族と一緒に

どの着物がいいか、帯はどれがいいかと、

いろいろ合わせてみる場合もあります。

 

着物のほかには、

いつもデイサービスに着て行ってた

お気に入りのブラウスという方。

 

野球が大好きという男性は

野球のユニフォーム姿でした。

 

あとは、パジャマという方もいました。

なんでパジャマなんだろう・・・

と不思議に思っていたら、奥様が

「主人はパジャマでくつろいでいるのが

大好きだったので、相談してパジャマに

しようということにしたんです。」

と教えてくださいました。

 

このように、正解はひとつではないのです。

ご本人とご家族が「これがいい」と

思えるものであれば、洋服でも

和服でも、パジャマでも

ユニフォームでもいいんです。

 

この記事を書きながら、

もしも私だったら、何がいいかなあと

考えてみました。

 

結婚する時に、いくつか仕立ててもらった

着物があるのですが、数回しか

着ていないものばかり。

 

せっかくだから、着物がいいかな。

という結論に至りました。

 

 

お年寄りの中には

「私が死ぬときには、これを着せてほしい」

という思いを持っている方が

いらっしゃいます。

実際、以前勤めていた老人ホームで

あるおばあちゃんに

「私が死んだら、この着物を

着せてほしい。ここに入れておくから

よろしくお願いします。」

と頼まれたこともあります。

 

なので、もし機会があったら、

ご家族で特に高齢のおじいちゃん、

おばあちゃんがいる方は

元気なうちに聞いておくのも

いいかもしれませんね。