家から一歩も出ないことに不安はなくなった。あの恐怖はなんだ?とハテナでいっぱいになるけど、それを考えることすら今はもうできない。
714#14
毎日、毎分、刻一刻、あなたは恐怖の時間が愛の座を奪ったあの一瞬を再び生きているだけである。
それゆえにあなたは、過去と現実の間の、本当は実在しない隔たりを越えるときまで、毎日、死んでは再び生きることを続けている。
個々の命とはそうしたものである。
すなわち、生まれ、死に、再び生まれるという、時間枠のごとく見えるものであり、遠い昔に過ぎ去ってもはや再び生きることはできない瞬間が反芻されているのである。
そして、すべての時間は、すでに終わったものが依然として、今ここにあるという狂った信念に他ならない。
