テレビを家に置かなくなって15年以上になります。

きっかけはテレビが壊れたことですが、買い替えようと思わなかったのには理由があります。

 

それはやっぱりテレビ番組が面白くないから。

とくにお笑い番組の中には不快なものが多くて見るに耐えなかった。

 

素人いじりとか、どうでもいい芸人の内輪ネタとか。

 

あと弱いものいじめが多すぎる。

 

よく覚えているシーンがあります。

 

飛び込み競技のプールの10mの飛び込み台に女性のお笑い芸人を立たせて無理やり飛び込ませるというもの。

怯える様子を笑の種にしているのが嫌でした。

いや、本人達はこれでお金を稼いでいるのだからまだいいとして、それを観て笑っている視聴者の側になりたくないというのが正しいところです。

 

そういうのを「面白いでしょ?」と得意げに見せてくるテレビ。

視聴者はだんだん麻痺してしまい、日常生活で同じようなことを始める人も多い。

人のやってることを茶化す、冷やかすことがユーモアだと勘違いしている人が増えたのはテレビの影響だと思います。

 

あと、報道バラエティの存在です。

浅い正義感でひたすら「批判のための批判」をする。

まるでどこかの国のプロパガンダ番組のようです。

「強いものを叩いていれば正義」のような風潮を作っていると思います。これでは子供達が「リーダーになったら叩かれる」と学習してしまうのではないでしょうか。

 

そして自分たちの誤報や不祥事には甘い。

 

自分たちが人の人生を容易に狂わせてしまう巨大な力を持っているということに責任を感じていないように見える。

 

 

そういえば最近こういうブログを知りました。

 

主にお笑い番組に対する批判ですが、私がテレビに対して感じていることをわかりやすく書いてくれています。

 

 

テレビには、時々有益な情報もあります。

良い番組もある。

ただ、それをもってしても耐え難い不快感がある。

私にとっては。

 

もちろんうまくスルーして、良い使い方をしている人もたくさんいると思います。

そういう人たちを批判しているわけではないです。念の為。

 

、、、、、、、、。

 

ということで、今はインターネットやSNSで情報を得ることが多くなりました。

これはこれでもちろんネガティブな面があります。

自分に都合のいい情報ばかり検索していないか、間違った情報に触れていないか、客観性が求められると思います。

でもテレビと違ってその場ですぐに裏を取れる。

これはメリットだと思います。

 

結局テレビにしてもインターネットにしても、受け止める側の見識、良識にかかってくるんですね。

 

 

しかし、困ったことが。

家にテレビがなくても、外に出るとあちこちにあります。

例えば昼食に入った飲食店でお昼の報道バラエティが流れていると否応なく耳に入ってくる。

にわかのコメンテーターが無責任な事を言っている。

総理大臣より偉そうな態度の司会者。

中身の無い批判を垂れ流して、一体何を論点にすべきかもわからないままCM。

 

食事が不味くなってしまう。

 

まだしばらくはテレビの力は社会に及ぶと思います。

 

でも、私の子供の世代が大人になる頃には大きく様変わりしていると思います。

今より多くの人が、情報や娯楽にたいして流されることなく自分の頭で考え、調べて判断できる時代が来てくれることを願っています。