研ぎにハマって数ヶ月。
最初は人造砥石の、スーパーでも売っているようなもので研いでいましたが、だんだん買い足していくうちに種類も増えてきました。
それぞれの砥石の特徴がわかってくるとますます楽しくなり、さらに増えるという沼パターン。笑
でも、そんなに高いものでもないので、かつてエフェクターを頻繁に買っていた頃に比べればかわいい出費です。
砥石のこの絶妙な価格帯がニクい。笑
大きいものでもないので置き場所にも困らないですし。
人造砥石では自分の好みがかなりはっきりしてきました。
荒目の砥石だけまだ模索中ですが、中目や細目についてはだいたい「この刃物にはこれ、この切れ味にしたい時はこれ」と決まっています。
あとは、まだそれほど試していないのですが刃をつやつやにするか霞がかった風合いにするかでも使う砥石が変わってきます。
という感じで人造砥石については落ち着いてきました。
最近熱いのが天然砥石です。
「すごく高価なもの」というイメージがあったので、選択肢から外していたのですが、よくよく調べてみると意外とその限りではなくて、コッパといって規格外のサイズのものは普通に手が出る価格帯です。
それで昨晩は「戸前」という高級砥石のコッパを注文しました。安かったです。
仕上げに使う砥石でとても切れ味鋭くなるようです。
届くのが楽しみです。
最初に天然砥石を手に入れたのはとてもラッキーな出来事からです。
二ヶ月前、那覇市内の古い金物屋さんに「八木ノ嶋」という天然砥石が、おそらく何十年も置きっぱなしになってて多分値段も何十年も前のままでいるのを発見して即ゲットしたのです。
で、これを使ってみるとたしかに人造砥石とは違う良さがある。
そこから「天然砥石もいいなあ」となってきました。
そのあとこの砥石の性能をより引き出すために「対馬名倉」という砥石を入手しました。これも安かったです。
さらに研ぎ心地UPでした。
するとますます研ぎが楽しい。
決定的だったのが先日ホームセンターで「天草」という砥石をたまたまゲットしたことです。
なんとなく立ち寄った砥石売り場にたった一つだけ白い天然砥石、しかも箱もラベルも無くラップで巻かれて値札だけ貼られている状態。
あきらかにお店の人が「なんだかよくわからないからとりあえず値段つけて置いといた」って感じの佇まいでした。
値段もすごく安かったのでとりあえず購入。
持ち帰ってラップを解いてみると真っ白に見えたのは砥石が粉を吹いていたのでした。どんだけ年月が経っていたんですかね。
それを水で洗ったところ、驚いたことに美しい虎目が現れました!
感動の瞬間でした。
ネットで検索したら「天草」と判明。
早速平面を出して、包丁を研いでみました。粗さは中目です。人造砥石でいうと800番から3000番までの仕上がりがこれ一つでいけます。
これでさらに天然砥石の良さに惹かれました。
そして気づいたのです。
人造砥石を細かく使い分けるより天然砥石を荒目中目細めの3種類だけ持ってる方が安上がりだと。笑
天然砥石は一つの石がカバーする研ぎの荒さ細かさの幅が広い。
人造砥石を5〜6種類つかっていた研ぎが天然砥石だと3種類でいけます。
それで、今持っている砥石に、荒めの「大村」というのも加えることにして、早速注文しました。これもそんなに高くない。人造の荒めより2000円くらい高いだけ。
そのあと先ほど書いた「戸前」に至ります。
これで天然砥石は一通り揃ったことになります。
もちろん人造砥石も良いです。
どういうふうに仕上がるか予想がつきますし、使い切ったらまた新しいのが手に入る。
天然砥石は全て一点ものなので使い切ったら同じものは手に入りません。
あと今の手持ちだけでは研ぎの方向性を選べない。かといってこれ以上は高価な買い物になってしまいます。
なので、使い分けていこうと思ってます。
今日はその使い分けの内容まで書いている時間がありませんが、考えるだけでワクワクしてきます。
ということで砥石の沼にハマっている幸せな男の独り言でした。笑
読んでいただきありがとうございました。
たぶんまたこのネタで書きます。
研いでる動画や、切れ味実証動画もあげるかもしれません。
その時はまたお付き合いくださいませ。笑