第7章 韓国ドラマ映画
216. イルタ・スキャンダル〜恋は特訓コースで〜❸
 
 
 
自分で言うのも何ですが、私はとっても義理堅い人間です。
何たって朝鮮大学校『義理人情の歴史・地理学部』出身ですから。
でも、学部内で義理人情に厚い人ってあんまり見た事無いのが皮肉なんですけど(笑)。

 

 

私の何が義理堅いって以前にも書きましたが、面白く無いドラマでも最後まで観る人間なんですね〜♪(そっちかよ)
家内には「そんな馬鹿馬鹿しい番組観るのいい加減辞めなさい」っていつも忠告受けるんですけど(笑)。
何か一度観出したら最後まで観てあげないと申し訳無くて…
どんな詰まらない話でもラスト、オチが有るワケで、それが気になる面も有ります。
どうなるのか最後まで見届けたい様な。
 
でも最後まで大概思った通りでガッカリして終わるんですよね〜。
そして思います「観なきゃ良かった」って。

 

 

今回のドラマ『イルタ・スキャンダル〜恋は特訓コースで〜』もそのセオリーに近いパターンでした。
ついでに言えば私がワザワザ、レビュー記事を書くのも不要だったと思うワケです。
でも、調子に乗ってレビュー記事❷まで書いてしまったので仕方無く最後まで責任取ります(笑)。
 
前回のレビュー記事で、今回のドラマ『イルタ・スキャンダル』もサスペンスドラマに成り下がった時点で「ブルータスお前もか?」と思ったと述べましたが、その時点で「もう観なくても良いかも?」と思いました。

 

 

そもそもこのドラマ、何を描きたいやら メインテーマがブレブレで、一向に分かり難いのがウィークポイントでした。
タイトルから、メインはラブコメの筈だのにダークな雰囲気がおよそラブコメらしくないし…
明るめの『SKYキャッスル』かと思いきやSKYより暗い進行で。
笑えないダークな進行が延々と続きました。
かと言って受験戦争に対する批判や問題意識を持たせる展開が有ったワケでも無く、ブラックユーモアにもなって居なくて…
そもそも塾のカリスマ講師を主役に据えて居る時点で受験戦争の批判ドラマにはなり得ないワケで、ならもう少しブラックユーモアでドラマを牽引しても良かったんじゃ?と思ったり。

 

 

誰が犯人か最後の最後までミステリアスを散りばめさせて視聴者に推理させる『椿の花咲く頃』手法では無く、犯人を1人に絞ってミスリードさせてる時点で真犯人は別に居る事バレバレで、真犯人を視聴者にバラした時点からは犯人「捕り物帳」一本槍になりました。
まるで『クライムサスペンス』
お腹いっぱいで、もう14話最終回で良くね?と思ったワケです。

 

 

ましてやヘイの実母をその時点で出したのも不自然で、全く要らないキャラ・設定でした。
最後の実母の取って付けた様な「感動の押し売り」も余計で、尚更要らない。
SNSでも意見を読みましたが、それなら犯人を死なせず、監獄の中からヘイに謝罪の手紙書かせる方がよっぽど感動的だと私も思いました。
あれ程騒がしい犯罪だったのに15〜16話ではまるで何も無かったかの様に、彼も存在しなかった様な扱いだったし…
忘れ去られた〇〇が可哀想。

 

 

一言で何だか題名と内容がチグハグな様な…
 
2組の大人のバカップルはどうなっても良いから若い4人の心のヒダをもっと描いて欲しかったし、胸キュンさせて欲しかったです。
 
떡밥伏線だけいっぱい落として置いて、スッキリした回収が無かった事もまた不満です。
特に
❶あれ程重症だったスアの躁うつ病はどう克服した?
❷ソンジェのオンマはこの事件、どう反省した?
❸スアイムダン(スアの母親)は反省した?ヘンソン(ヒロイン)に謝罪した?
❹ドンフィの件でみんなはどんな教訓を得た?
と言う知りたい展開が無視されたのもプチ・モヤモヤです。

 

 

韓ドラあるあるですが、前半と後半、ドラマのテイストがガラッと変わる『클리셰クリシェ:必殺パターン』が今作でも踏襲されました。
途中から『マクチャン(どん詰まり)』ドラマに変身するソレも。

 

 

思うに韓国の視聴者は、毎度『マクチャン(どん詰まり)』展開を批判しつつも、皆『マクチャン(どん詰まり)』展開が好きなんでしょうね。
『マクチャン(どん詰まり)』展開になると視聴率が稼げるので、制作者もそっちに逃避するのでしょう。
さすがは『フン興』を好む民族です。
基本騒がしく、ゴチャゴチャするのが好きなんですね、文句言いつつも。
でなければ、『マクチャン(どん詰まり)』ドラマが流行る理由を見出せません。
文句言いつつ好きなんでしょう。
要は火事見物などの「ヤジ馬」好き
コレは私自身韓国人だから言える事で、他国人なら言いづらいですね(笑)。

 

 

ドラマの時間が必要以上に長い事も『클리셰クリシェ:必殺パターン』がまかり通る理由でしょう。
1時間20分もの1話を16回も続けるなんて相当厳しくて、同じテイストではネタ切れします。
 
そしてオマケ、基本事前制作せず、現在進行形で制作する事も理由でしょう。
いつも言われる問題点ですが、一向に治りません。

 

 

最終回は長い旅行から突如戻って来た様に、メインテーマで有る筈のナム・ヘンソンチェ・チヨル「不自然なラブロマンス」が描かれました。
どれだけ贔屓目に見ても2人が釣り合わず、最後まで違和感アリアリでした。

アレではチョン・ギョンホが眼の腐った変人にしか見えない()

 

チョン・ドヨンがカンヌ映画祭でも受賞した国際的女優で有る事は重々承知ですが、今回の役はどう見てもミスキャストでしょう。
『スタジオドラゴン』はチョン・ドヨンにお金でも積まれたんですか?

 

 

あともう5歳若ければ許しますよ。
でも実年齢50歳の生活臭満々の女性が30代のイケメンとラブロマンスを構築するなんてメルヘンを超えて居ます。
韓国では批判出ないんでしょうか?
名女優だからお目こぼし?
もっと視聴者を胸キュンさせて下さい。
 
と、意見(文句?)が洪水の様に溢れ出ますが、韓国での視聴率は好調そのもので、10話で首都圏15%突破(15.958%)、全国でも15話で15.507%、最終回視聴率全国17.038%、首都圏19.797%と言う立派な視聴率で大団円を迎えました。

 

 

ドラマの終わりもメデタシメデタシで無事終了。

所詮、ドラマなんてファンタジー。
楽しませてくれたらそれで結構。
 
最後までイライラモヤモヤで終わった『愛と、利と』に比べるとラストは良い終わり方でした。
なので、有名なシェイクスピアの喜劇戯曲のタイトルで締めるしか有りません。
 
『終わり良ければ全て良し』
 
コレにて『イルタ・スキャンダル〜恋は特訓コースで〜』レビュー記事終幕です。
最後までお付き合い頂き、誠に有難う御座いました。

 

 

#韓国ドラマ #韓国時代劇ドラマ #韓国映画

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