第7章 韓国ドラマ映画 
115. 王女ピョンガン 月が浮かぶ川❶
 
 
 
 
ドラマレビューの前に、
まず、ドラマのインターバルはコチラ

 

NHK BSプレミアムドラマ2回目に突入しました。

1話目はとても分かり易く、楽しく観たのですが、1週間時間を空けると話しを忘れてしまい、
2話では話の世界にすんなり入れず、違和感が残りました。
 
 
韓国では週2回放映なので問題無いのでしょうが、日本では週1回なので、
初期の頃には簡単な振り返りを設けるなどの考慮が欲しいです。
 
 
特に、朝鮮王朝時代では無い古代、高句麗の時代が舞台で、話が目まぐるしく展開するのですから尚更です。
 
NHK公式サイトからあらすじを拾って来ました。
 
まずは概要。
 
三国時代の高句麗コグリョで、国を守るために戦う王女と純朴な青年の真実の愛と絆の物語。
有名な物語「ピョンガン王女とバカのオン・ダル」をモチーフに、戦乱の世で、自らの使命と愛のはざまで揺れる若者たちの姿を描く。日本初放送[全22回]
 
 
6世紀半ばの高句麗。
国王の長女、ピョンガン王女は、聡明で正義感が強く、将来は父の跡を継いで君主になり国を守るという夢を持っていた。
一方、国境を守る順奴スンノ部族のオン・ヒョプ将軍の息子オン・ダルは、父に憧れる無邪気なわんぱく少年だ。
 
 
朝廷では強大な力を持つ桂婁ケル部族のコ・ウォンピョが他の2部族と結託し、王座を奪おうとしていた。
ヨン王妃はピョンガン王女を連れ、ひそかにオン・ヒョプ将軍に助けを求めに行くが、敵の陰謀により、王宮に戻ることなく殺されてしまう。
逃亡中にオン・ダルとはぐれたピョンガン王女は行方不明に。
そして、オン・ヒョプ将軍は部族の民を守るため、王妃を殺した逆賊の汚名を着せられ命を落とすことに。
 
 
8年後、記憶を失っているピョンガン王女は、「カジン」という名で、高句麗の王族を襲う刺客集団の一員になっていた。
やがて、カジンに、国王を暗殺しろという命が下される。
その頃オン・ダルは、目立たぬように「バカとなって生きろ」という父の遺言に従い、山奥で養母とひっそり暮らしていた。やがて偶然再会した2人は強くひかれあっていくが…。
 
(引用 NHK公式サイト 1話あらすじ)
 
 
森で出会ったピョンガン/カジンを刺客だと言い当てたタルは、目が不自由な養母と山奥でひっそりと暮らしていた。
都にやって来たピョンガンは、女官に変装して王宮に忍び込む。
偶然、かつての自分の部屋に行ったピョンガンは、乳母だったコンソン夫人に出くわし、昔の記憶がかすかに脳裏をよぎる。
 
 
「亡きピョンガン王女」の弔いの儀式の日、記憶の無いピョンガンは刺客カジンとして、祭壇に現れた父王の命を狙う。
 
(引用 NHK公式サイト 2話あらすじ)
 
2つあらすじを並べて書くと大体、内容が分かりますね(笑)
 
 
王女が殺し屋で有る「刺客集団」に加入し、父王を狙うと言う悲劇が、作品の大きなモチーフになって居ます。
 
この刺客集団「サルス殺手」集団、韓国のファンタジー史劇に良く登場しますが、もちろん史実では有りません。
古代東アジアで、そもそもこの様な勢力は存在しませんでしたが、ドラマの効果を狙い、ワンパターン化して出現する所に、韓国史劇の固執化された病苦を垣間見る事が出来ます。
 
<キムソヒョン>
 
このドラマでも言わば❶出生の秘密、❷記憶喪失と言った「冬ソナ」に見えるパターンを踏襲して居ると言う訳です。
 
仮に王女が記憶喪失になったとしても、殺し屋になるには幼い頃からの鍛錬が必要で有り、少々蓋然性に欠けます。
物語の面白さを追求するばかりに、この様に無理な設定になってしまって居るのが残念だと言えそうです。
 
<チス>
 
とまあ、不満を言うとキリが有りませんので、逆に良い点を挙げると、「パボオンダル温達」の説話をモチーフにして居るだけ有って、高句麗時代の庶民の生活を生き生きと描いている点です。
 
最近、韓国ドラマも庶民の生活を描くドラマが増えて居る事は喜ばしい事で、庶民の生活を描く事はその時代の社会を描く上で、リアリティーを持たせるのに重要です。
ドラマに深みを与えてくれます。
 
<ナ・イヌ>
 
前回述べた様に、高校時代のイジメ暴行の告発事件で、主演のチスが降板し、ナ・イヌに交代しましたが、韓国地上波では6話まで放送済みでした。
その後、未放送分を撮り直しした訳ですが、今回日本版を観ると第1話の初め、オンダルが死闘を繰り広げる場面からナ・イヌが登場して居ました。
 
と言う事は、韓国での放送分まで撮り直したと言う訳で、聞けば90%撮影済みだったとの事で、新たに掛けたコストを考えると気が遠くなります。
 
<完全撮り直し>
 
実際問題、ここまでしないといけないのか?と思ってしまいます。
俳優に掛かる負担が尋常では有りません。
 
この撮り直しに当たって、主役級の俳優達がノーギャラで引き受けると言う話しがニュースになりました。
これが美談の様に拡散され、端役級の俳優は困難に処して居るそうです。
 
 
何故なら、日本以上に序列の厳しい韓国では俳優のギャラにも格差が厳然として居て、年間収入1億ウォン以上稼ぐ主役級俳優に比べ、年収1千万ウォン以下にしかならない俳優達が調査対象者4968人中、79.4%にも及んでいるとの調査結果が出て居ます。
 
 
単純には言えませんが、1千万ウォンと言えば日本円で90万円です。
これではとても、俳優業だけでは生計を立てて行く事は困難です。
 
その俳優達に撮り直しをノーギャラで強要する事になると、果たして彼らに未来は有るのでしょうか?
 
韓国俳優の演技の上手さは、日本でも話題になる程で、役者根性の違いが挙げられます。
 
 
徹底した教育システム、生き馬の眼を抜く程の競争原理がそのモチベーションを支えてる訳ですが、もう少し彼らの待遇改善を考えないと、長い眼で見て韓国ドラマ映画の将来は明るく無いと思われます。
今回の、韓国での撮り直し騒動を見てそう思いました。
 
 
「王女 ピョンガン」ですが、韓国で20話で放送したドラマを日本では22話に増やして放送するそうですから、編集作業は大変な物の、ほぼノーカットで放送するのでしょう。
本国と同じ内容で観られる事に安堵です。
 
また、回を追って出没させて頂きます。
では。
 
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 クラウドファンディング第2弾始まりました。
<参考文献>
나무위키 
노개런티 미담 '달뜨강' 출연료 '눈치게임' 논란
 
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